また随分長い事ブログをご無沙汰してしまいました。
そう、気づけばライブももう間近に迫って参りましたよ。
暫くの間「作る人」になっていたのですが、
そろそろ「ライブな人」へ移行せねば……。
そう、先日まで作っていたのは空の境界五章のBGM。
さすがに本編が長いだけあり、音楽のボリュームも過去章最高です。
中に一曲、かなり長い曲もあり、(今まで作った中で最長でした…)
再生中にMacは止まりまくるわ、トラック数は膨大になり幾らスクロールしてもファイルの端までたどり着けないわ、さてここの鐘一発の音を調整したいと思っても、どこに入っているかなかなか見つけられないわの大騒ぎ。いざトラックダウンの際には、録音中にMacが止まらぬよう皆が固唾を飲んで見守っていた、そんな曲です。
五章の内容については色々書きたい事満載なのですが控えると致しまして、
でも相変わらず本当にクオリティーが高い作品でございます。
劇場でご覧になれる方は是非。
DVD待ちの方も、ちょっと先ですが、是非ご覧になって下さいね。
そう、五章の主題歌「sprinter」も、既にKalafina公式で試聴が始まっております。
巴少年の為の曲です。
五章を読んだ時に感動した事は色々あったのですが、
その一つが巴少年の「普通」さだったんですよね。
色々な能力を持っていたり、強い個性が光っていたり、良い意味で普通ではない登場人物が多くひしめく空の境界という作品の中で、こんな、人としての弱さも強さも「普通」な少年が章の主役を張ってしまうなんて、それも五章というとても大事な章で。
そこがまたこの章の大きな魅力だったとも思う訳です。
なので、五章の主題歌は、今までの主題歌と敢えて毛色を変えて作ってみました。
敢えて明るく。クセを強めに打ち出して来た今までの章の曲に比べ、言ってしまえば「普通」なサウンドに。
「普通」の中に潜む弱さ、強さ、哀しさや、哀しさの中に潜む力のようなもの。
そんなものを感じ取って頂ける歌になっているといいなあ……。
そんな願いを込めた「sprinter」でございます。
五章公開はまだちょっと先なので、気が早い語りではございますが(笑)。
さて、ライブ。
そう、今回ですね。
Tシャツを作ったんですよ!!!
初めての「物販」になりますでしょうか。
何だか嬉しい。
とっても素敵デザインで作って頂いたので、会場で是非ご覧になって下さいね。
ライブのチケットですが、お陰様でsold outとなりました。
ありがとうございます!
皆様の期待に応えられるようなライブにしたいと頑張っております。
……今回、opening actにKalafinaが出演するという事もあり、
スタンディングにしては長時間となる事が予想されます……いや、なります。
なので是非、スニーカーなど足が楽な靴を履いて来られる事をお勧め致します……。
そんな久々更新でした。
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2008年6月21日(土) お知らせ更新
お知らせモード更新でございます。
まず、6/18、Sound Horizon、Revoさんとのコラボシングル「Dream Port」無事発売になりました!ご感想、ご意見お寄せ下さった皆様、どうもありがとうございました。
ライブ、Dream Portが終わって早くも一月が経つのですね。早くもと言いつつ、何だか自分の中では随分前のことのようにも感じております……。
でも皆様のお陰で、改めて、本当に楽しい想い出しか無いライブです。
またあんな機会があるといいなあと思いつつ。
そんな楽しい想い出が全て詰まったこの一枚、皆様にも、楽しんでお聞き頂けることを、そして同梱DVDのライブ映像もお楽しみ頂けることを、祈っております。
そして、7/31には Yuki Kajiura Live vol2が待ちかまえております。
6/14に、正式に前売り開始致しました。
宜しければ是非いらして下さいね!
詳細は [FictionJunction.com] にてご覧下さい。
あと、最近のお仕事のご報告を一つ。
今秋、9/20より公開予定の映画、北野武監督作品、
[アキレスと亀]の音楽を担当させて頂きました。
公開はまだ少し先ですが、とても素敵な映画でございます。
宜しければ是非劇場に足をお運び下さいませ。
本当にお知らせばかり更新ではございますが、
色々書きたい事も貯まっているんですが!
本日はこれにて……
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Kalafina2ndシングルのお知らせでございます。
「sprinter / ARIA」 (両A面シングル)
今夏公開予定の『劇場版・空の境界』第五章主題歌「sprinter」と、
現在好評公開中の第四章主題歌「ARIA」の両A面シングルになります。
それに加え「oblivious」のインストゥルメンタルが収録されます。
初回限定盤はKalafinaメンバー出演の「sprinter」ビデオクリップと、
『空の境界』アニメ映像を使用した「oblivious」ビデオクリップを収録したDVD付き。
「oblivious」ビデオクリップは
アニメ制作会社・ufotableさんの手による特別編集映像版です。
【初回生産限定盤CD+DVD】
■価格:1,575
■品番:SECL-669〜670
■発売日:2008年7月30日
■収録曲
M1 : sprinter
M2 : ARIA
M3 : oblivious-Instrumental-
■初回特典
1)DVD付き
<収録内容>
・「sprinter」ビデオクリップ
・「oblivuous」〜ufotable EDIT〜ビデオクリップ
2)「空の境界」イラスト・ワイドキャップステッカー
3)「空の境界」第四章・第五章キービジュアル・ポストカード封入
【通常盤CD】
■価格:1,223(税込)
■品番:SECL-671
■発売日:2008年7月30日
■収録曲
M1 : sprinter
M2 : ARIA
M3 : oblivious-Instrumental-
こんな具合です。
Kalafina公式のお知らせをコピペしただけだろとか言わないように!
ちょっと変えたから!
そう。
五章のED「sprinter」は、
本編お読みになった方にはモロバレでしょうが、
五章に登場する、巴少年の為の曲です。
まあ、sprinterってタイトルで、荒耶だったりアルバだったりの曲だったりしたらそれはそれで梶浦すごいと思うけど。(この辺り、未読の方には全く解らないネタで申し訳ありません)
正直、原作五章で梶浦泣きました。
恥ずかしい奴と言われても構いません。
あの日から、五章のEDは誰が何と言おうと雨が降ろうと槍が降ろうとコーヒーフロート、巴少年の曲にするのだと決めていたのでございます。
そんなニューシングル。
お手に取って頂ければ光栄です。
一つだけ予告させて頂けるとすれば、
そう、四章からKalafinaは豪華歌姫がせっかく四人揃った訳ですので。
「sprinter」は、絶対カラオケで一人では歌えない曲になっています(笑)。
四姫の声のせめぎあいを、どうぞ聞いてやって下さいませ。
7/31のライブには、Opening ACTとしてKalafinaが登場致します。
どの曲を演奏するかはまだ内緒でございますが、それは何と申しますか、せっかくシングル出るんだから、ねえ?
こちらでも、生のKalafina声をお聞き頂けると嬉しいです。
そんなお知らせでした。
どうでもいい話なんですが、
最近コンビニからカルピスの紙パックが消えたのは何故?
氷を浮かべたうっす〜〜いカルピスが、暑くなってくるととても嬉しいのに。
カルピスウォーター薄めて飲めばいいじゃん、と言われそうですが、違うんだ。何かが違うんだ。多分あの原液をとろっと注ぐのが好きなんです。
夏には復帰する事を祈っているよ。
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2008年6月1日(日) 入浴剤とか
サウンドトラックのお仕事をしていると、スケジュール的に
一日に四曲も五曲も書くことになる日もございます。
そんな時、曲と曲の合間のリフレッシュに一番手っ取り早く効くのがお風呂。
さぶんと貯めて、ざぶんと入って、五分で出て、さあ次!
そんな短いバスタイムをより効率的にしてくれるのが入浴剤。
どうせカラスの行水なので(笑)、効能よりは気分重視。
なので香りの良いものを取りそろえております。
中でもダントツのお気に入りがこれ。
nk pureの入浴剤。
本当に香りが良いのですよ。中でもユズは一番のお気に入り。
おすすめです!
今日もそんなバスタイム。
さてさて。
昨日から、実は
「See-Sawのメモリアルボックス的なものが出るんですって?情報をお願いします」
というお問い合わせを幾つもメールで頂いているんですが。
実は梶浦そんな話聞いたことさえありません。
なので、情報も何も、お答えする事が出来ないんです。ごめんなさいね。
今日もそんな短い更新なのでした。
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2008/07/31のライブメンバーを、
[FictionJunction.com]のライブ情報ページにも追加しました。
今回はこのメンバーで。
Vocal:YURIKO KAIDA/KAORI/KEIKO/WAKANA
Guest Vocal:伊東恵里
Opening ACT:Kalafina
Guitar:是永巧一
Bass:高橋“Jr”知治
Drums:佐藤強一
Violin:今野均
Manipulator:大平佳男
今回はゲストヴォーカルとして、梶浦の色々なサウンドトラックでリリカルな歌声を響かせて下さっている、伊東恵里さんにご参加頂きます。
あんな曲(未定)やこんな曲(未定)を歌って頂く予定です!(つまりまだ決めていないんだな……)
そして今回、Kalafinaがオープニングアクトとして、梶浦ステージとは別に登場します。
新メンバーも加えたKalafinaのステージもどうぞお楽しみに!
もっと書きたいこともあったんですが、ちょっと時間が無いので今回は簡単なお知らせのみ。
皆様のお越しをお待ちしております!
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空の境界、第四章。「伽藍の洞」、上映始まりました。
地域限定ではありますが、ご覧になれる方、宜しければ劇場まで足をお運び下さいませ。
[空の境界劇場版サイト]
公開初日、それも丁度9時前に、偶然テアトル新宿の前を通りかかったんですよ。通りの反対側ですけれど。実は良く通る場所だったり。
随分と人が集まって下さっていて、「楽しんでね!」と祈りをこめつつその場を後に致しました。
第四章のEDでは、Kalafinaの新曲、「ARIA」が流れております。
早速ご感想を下さった皆様、どうもありがとうございました!
今回は劇中のBGMにもARIAのアレンジバージョンを随分と取り入れており、(と言うべきなのか、劇中のサウンドがARIAに反映されたと言うべきなのか……)Wakanaが歌うARIAのコーラス部分がBGMでもがんがん流れております。
そう、それに伴い、先日、Kalafinaのサイトがリニューアルされました。
メンバー四人のプロフィールなども新たにアップされております。
やっと私の名前が出た〜、と、歌姫さん達は今頃喜んでいるかもしれません(笑)。
新曲、ARIAの一部もここで聞いて頂けます。
[Kalafina公式](開くと音が出ます、注意!)
そしてそして、Kalafina Note、なるブログも始まりました。
トップの右上から飛べます。
プロジェクトの名前もまだ決まらない内から、一緒にKalafinaを作って来てくれた某スタッフさんが、Kalafinaの色々を綴って下さっています。まだオープンしたてなのに更新回数多い!(このブログも見習わねばなりませぬ)更新お疲れ様です!
このブログの為、最近Kalafinaのレコーディングでは常にぱしゃぱしゃと映像が記録されている為、気が抜けないぜ。(抜いてるけど。相変わらずスッピンでスタジオ行ったりしてるけど。)
……まあ、デジカメなんでぱしゃぱしゃ音は出ないんですが、それはさておき。
シングル、obliviousではWakana、Keikoが中心でしたが、ARIA、そして五章のEDでは、HikaruとMayaが頑張ってくれています。勿論Wakana、Keikoも参加してます。そんなKalafinaのこれからを、Kalafina Noteでもどうぞ追いかけてやって下さいね。
そう、次のシングルはまだ先ですが、丁度今日からかな? ARIAの着メロはダウンロードして頂ける筈です。詳しくは [Kalafina公式] をご覧下さいませ。
そんな、Kalafinaなお知らせでした。
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5/21、梶浦がBGM、EDを担当させて頂いております、全七章の劇場版アニメーション映画「空の境界」、その第一章『俯瞰風景』のDVDが発売になります。
手前味噌になる事を承知で申し上げますが、
これ、面白いです。
原作がとても好きだったのもありますが、制作段階から関わっていても、実際完成版を試写で見たとき、ただ「すごい」と思った。
絵が凄いとか演出が、脚本が、声優さんの演技がまた素晴らしいとか、細かいことを上げればきりがないのですが、とりあえず文句なしでお勧め致します。
こちらのDVDの限定版には、第一章サウンドトラックCDも同梱されています。
このCDは、劇中BGMを曲順にずらっと収録したもの。短い効果音的な、Musicと呼んでいいのか分からない音も全て入っています。ある意味資料的な意味合いも強いかもしれませんね。空の境界のBGMは完全にシーン合わせで作っているので、数十秒の短いものも含めて、第一章は全18曲。
普段サウンドトラックを「CD」の形で別途発売する時は、曲の全てを1〜2枚のCDに収録し切れる筈もなく、数を絞ったリリースのされ方が多いですから、このように曲の全てをCDに収録して世に出すのは個人的には初めてかもしれません。今回は、あえて曲のタイトルも付けず、「作った時点のMナンバーそのままで、実際使われた順に」収録しています。たまに一つのナンバーが、M08a、M08b、のように分かれていたり、M12+13、のように二曲くっついていたり、こういった形になっているものは、たいてい(全てではないですが)作曲家が、本来打ち合わせでは一曲の筈だったものを二曲に分けたり、この二曲は繋がっていた方がいいだろう! とがっつり音楽を続けて付けてしまったり、そんな形で音の付け方が変化して行ったもの。その辺りの制作時点の葛藤(?)も垣間見て頂ける形かもしれません。
特に一章はM01に当たる「式のテーマ」メロディーが形を変えてあちらこちらに出現します。このメロディーは作品全体のメインテーマという扱いでもあるので、今後の章でも繰り返し出てくる音です。そんな曲もあったり。
空の境界のBGMは、「メロディーを出来るだけ増やさない」がコンセプト、入り組んだセリフも多いので、ともかくセリフ+絵の邪魔をしない。がっつりと音を出すのは一章にほんの数カ所、他の場面は音は引き算に注ぐ引き算で、毎章、こんなに音数の少ないサウンドトラックを作るのは初めてかも知れないなあ、という音作りです。そういった意味で、これを「全曲」という形でお届けするのはちょっと作曲家的にはドキドキでもあるのですが(笑)。でもこのDVDに付属というリリースの形は、一曲一曲がどうのと言うより作品全体を通した「音の空気感」をお伝えする、という意味でとても面白い形だなとも思っております。
そんな形で、DVDと共に、サウンドトラックCDをお届け致します。
惜しむらくは、「劇場」の音は本来5.1chでMixするもので、でもCDには5.1の音は収録出来ません。なのでどうしても、本来5.1で落とした音を2chにまとめた「ダウンミックス」という形の収録になってしまう。無論、大幅に音が変わる訳ではありませんが、でも出来れば、(その機会のお持ちになれる方は……限定で申し訳ありませんが)劇場で、もしくはDVD5.1環境などで、「本来の音」も併せてお楽しみ頂けると幸いです。
でもね、本当に面白いから。
サントラCDに興味の無い方は(笑)別に限定版じゃなくていいから是非見てね。
そして原作の方も強くお勧めしておきます!
そんな、思いっきり宣伝更新でした!
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2008年5月17日(土) 書き忘れ!
そうでした。ブログをヤンマニ長く書いたのに書き忘れました。
Dream Portでも、そして遅ればせながら4/5も、お手紙、差し入れなど下さった皆様、そしてアンケートで色々なご意見お寄せ下さった皆様も、本当にありがとうございました。
Dream Portでは、素敵な寄せ書きも頂いてしまいました。
イーゼルに飾れるパレット型寄せ書き、入れ物にも、チャームにまで素敵な仕掛けがあり、私もここまで細かく心を配って音楽を作らねば! と思いました。ご準備下さった方、お言葉をお寄せ下さった皆様、ありがとうございます! 宝物として、大切に取っておきますね。
音楽と人との関係性はある意味とても個人的なものだと思っております。
一人で音楽を聴いている時も、そしてみんなで一緒にライブを楽しむ時にも、その楽しい時間は共有出来ても、音楽そのものを受け取っているのはそれぞれの心の中の、実は本来誰とも分け合えない場所なのかもしれないな、とも。
だから、音楽を作っている喜びを本当の意味で実感出来るのは、実は全体で何枚売れた、とか言うマスな事よりも……いや、多くの人に聴いて頂けたら勿論それは大変に嬉しいですが(笑)、個人の方からの、「自分はこれが好きです!」というメッセージを頂けた時なんですよね。
自分が作ったものが、このメッセージを下さった貴方個人の、耳に確かに届いたのだ、という実感。それはもう、震えが来るほどの喜びでございます。
ライブやイベントで頂いたお手紙も、寄せ書きも、アンケートも、ブログに頂くコメントも、それぞれ違う貴方お一人お一人からのメッセージ、全て大切に拝読しております。お返事が書けず、頂くばかりで申し訳ありませんが、いつも素敵なお言葉をありがとうございます。
そして……差し入れて頂いた物の事を書くのはちょっとオネダリが入るようで今まで控えてはいたのですが(笑)。差し入れを下さった皆様もありがとうございます。小さなコダワリなんですが、差し入れて下さったものが身に付けられる、もしくは持ち運べるものだった場合、必ず一度はスタジオに持って行くようにしているんですよ。「ここで音楽作っているんだよ」的な(笑)。頂いた食べ物、飲み物は、時期もありますがなるべく音楽仲間と味わうようにしております。
なかなかお礼を申し上げる機会が無いのですが、
皆様のお心遣いには、また良い音楽でお答えするのが一番なんだ……!という気持ちを言い訳に、梶浦頑張ります。
そういえば、4/5(日本語封印ライブ)で頂いたアンケートには、こんなご意見が。
「日本語でおk」
……次は日本語解禁でお届けしますね(笑)。
……そうだ、もう一つ書き忘れました。
Dream PortでSound Horizonさんの「超重力」にて
ゲストジャンパー(?)として跳ばせて頂いた、その最終日。
せめて最終日くらいはもう少しレベルアップしたいと、せっかくYUUKIさんやKAORIちゃんや振り付けのうらん先生にまでリハで振り付けレッスンして頂いたのに。
何か本番すっかり忘れて、謎に満ちた感じで腕をじたばたさせただけに終わりました。
……せっかく教えて貰ったのに、結局レベルアップ果たせず、ごめんねごめんね……。
そんな追記でございました。
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2008年5月17日(土) ライブ色々
さて、改めて。
Dream Portにご参加下さった皆様、本当にありがとうございました。
あまり日を置かぬうちに公式覚え書き(?)を少々。
ご覧になっていない方には分かりづらい内容もあるかもしれません。申し訳ありません。
今回のライブでは、「コラボ」という事もあり、アンコールでお互いの曲をカヴァーし合う、という遊びをやってみたのですが、梶浦サイドで演らせて頂いたのが
「緋色の風車+α」
メインは緋色の風車に、終端の王と異世界の騎士、神々が愛した楽園を混ぜ混ぜした、Sound Horizonさんのシングル(ミニアルバム?)「少年は剣を・・・」収録の三曲Mixという事でお届けしたのですが、Revoさんの美味しいメロディーが詰まりすぎるほど詰まった一枚という事もあり、アレンジ作業は本当に楽しゅうございました。
ですが、二曲は分かったけど、「神々が愛した楽園」は良く分からなかった、というご意見も頂きました。
そうなの。二曲をメインに混ぜ混ぜして、さて神々……と思った所で既に7分半。これ以上長くしたら幾らアンコールとは言えほとんど犯罪だろうと思い、神々……はほんの数フレーズしか入れられなかったのです。三曲ミックスって詐欺だろうと思った方、ごめんねごめんね。
アレンジ作業をする中で、プチ遊びもしてみました。
歌詞が相当入り組んだ事になったので、こちら独自の歌詞カードも作って歌姫ズに配ったのですが、元々Revoさんの書かれるSound Horizonさんの歌詞のルビの振り方は本当に凝っていて、それをほーんのちょっとだけ真似してみたのです。
曲終わり、
「物語を口ずさむのは誰の唇」と歌う所を、
「物語を口ずさむのは《Revo》(かれ)の唇」
と、歌詞カードには書いておいたの。
サンホラさんの物語はRevoさんの唇から語られるものだよなあ、と思ったから。
歌う時には「かれ」と歌うので、当然聴く人には分からない、こちら側だけのこっそり遊びのつもりだったのですが、最終日、歌姫ズが「どうせなら今日は『Revo』って歌っちゃいましょうよ♪」と言い出したのがきっかけで、最終日だけ「Revoの唇」と歌わせて頂きました。
きっとお分かりにならなかった方も多かったとは思いますが(笑)。
そんなプチ遊び。
遊びと言えば。
Revoさんがカヴァーしてくれた梶浦曲。
何をお互いにカヴァーしましょうか、というお話になった時、Revoさんが
「nowhereとあんなに一緒だったのにをやらせて頂こうと思っています」
とおっしゃいました。
不思議な取り合わせだなあ、と思ったら、Revoさん、
「ヤンマニ一緒だったのに、という事で」(ニヤリ)
正直、腹がよじれて死ぬんじゃないかと思った。
いや、まてよ、私ここで笑っていいんだろうかと思いつつ爆笑した。
私はRevoさんをまだ分かっていなかったんだな、と思いました。
でも、タイトルはネタなのにアレンジ無茶苦茶かっこいいし(笑)。
そこがまたRevoさんだな、と思いました。
しかしお陰様で、Dream Port以来、私の周りで「ヤンマニ」がプチブームになっていますがどうしたら。
使用例:
「いやー昨日マッサージ行ったら、ヤンマニ痛かった肩がすっかり楽になってさ〜」
「ヤンマニ食べたがっていたのに、神戸牛残念だったねえ!」
おまけに、「ヤンマニ一緒だったのに」の中で、Sound Horizonさんのせっかくの国家で「Gloria〜♪ Yuki〜Kajiura〜♪」なんてリピートで歌って頂いちゃって、もう何と申しますかあまりに光栄なんですがその後出て行くのがちょっと恥ずかしかったよう(笑)。一緒に歌って下さった皆様、本当に恐縮&光栄です。ありがとうございました……!
その他、Dream Port公演中、梶浦プチやらかし事件もございました。
@横浜、笠原さんを紹介し忘れたり。
salva nosの曲終わりで、私が笠原さんをすかさず紹介し、笠原さん華麗に退場、の筈だったのですが、梶浦それをすっかり忘れ、横浜山下公園@白亜紀デートスポット、的な話をぐだぐだと繰り広げる。歌姫ズが必死に合図してくれて、やっとご紹介が叶いました。あのまま次曲行っちゃわないで本当に良かった。歌姫ズありがとう。
@横浜、ペダルを壊す事件もございました。
アンコールの緋色の風車で暴れすぎた為か、梶浦のピアノのペダル壊れる。
ペダルそのものの機能には異常が無かったからまだ良かったのですが、床に固定してあった底板が外れ、踏む度に前へ前へとペダルが逃げて行く……。しかし曲は幸い、あと砂塵の彼方へ…を残すのみ。とりあえず何事も無かったかのようにニコニコしながら、ペダルを踏み、踏む必要の無いタイミングで慌てて両足で前へぐいっと引き寄せる、を2〜3小節毎に繰り返しながら弾いた砂塵は、実は相当バトルでした。ご覧になっていて、「梶浦何じたばたしてるんだろう」とご不審に思われた方もいらしたかもしれません。すみませんペダルブレイカーだったんです。
その他、あれも書きたいこれも書きたい的な事は数限りなくあるのですが。
何せ今回大所帯でしたし、本当に皆様楽しいメンバーズだったので、公演そのものもですが、準備段階のリハ、移動、打ち上げ、それぞれ本当に楽しかったんですよね。
楽しい時間はあっという間に終わってしまいますが、でも残る物も数多い。Dream Portで、色々な方から沢山のエネルギーを頂きました。これを糧にこれからも頑張ろう!
そして。
7月には梶浦単独ライブを再び開催致します。
【FictionJunction.com】の方にも、改めてライブ情報をアップ致しました。宜しければご覧下さいね。
Dream Portで皆様から頂いた色々を、
ここでも生かして行ければいいなと思っております。
7月ライブは、4/5から今まで積み重ねて来たライブの、とりあえず集大成的な形にしたいと思っております。ライブの年、一旦ここで千秋楽、的な。(その後もやりたいとは思っておりますけれどね)相変わらずサウンドトラック系中心になるとは思いますが、今度は日本語解禁でお送りしようと思っております。日本語挿入歌とか、ライブでやりたいなあと思っている曲もかなりありますし。セルフカヴァーとかも出来たらいいなあ、インストも今度は……とか色々思っておりますが、その辺はまだ未定の未定なので、まあ7月に出来なくてもそのうち。
本当はね、皆様に、ライブで聴いてみたい曲のアンケートとかも取らせて頂きたいなあと思っていたんですが、アンケートcgi準備する時間がねー!(言葉遣いが下品です)なので皆様、もし聴きたい曲おありでしたら、ご遠慮なくコメント欄にでも書いて頂けましたら光栄でございます。
ただ一つ、
7月ライブ用新曲を書こうと思っております。
今までは、「これまでに書いた曲を歌姫ズに歌って貰う為にアレンジした」曲をお届けしていたんですが、それだけではなく、初めから歌姫ズの為に書く、四人の歌声の魅力満載の、この日の為だけの新曲。
……ああ、言っちゃった……。
いや、今はまだ影も形もないんだけど。
ここで言っておけば梶浦書かざるを得なくなるだろうと思って(笑)。
折しもDream Portではそれを「コラボ」という形で実現する事が出来ましたが、でもずっとやりたいと思っていたんですよ。本当は四月から。(時間がなくて出来なかっただけで……)
ここで宣言してしまえば、今度は「時間がなかったから」という言い訳も出来ず、書かざるを得まい、私よ!
ライブの度に、歌姫ズ用の新曲を一つずつ増やして行く、とか出来たらいいな。
ただね、そんな新曲、作るのはいいのですが
アーティスト名:「ゴールデン歌姫ズ」
ではあんまりだと思うので何か考えよう。
FictionJunction 歌姫ズ?
それもどうなのか。梶浦よ。
何でしょうかこの長いブログ。
やはりまだ若干「ライブの熱醒めやらず」状態のようです。やはりライブは楽しいです。目の前にお客様がいらして、自分たちの奏でる音楽を聴いて下さる。ステージに登る度に、また次もやりたい、次はどうしよう? とやりたい事が膨らみ過ぎて困ります。アマチュアの頃は毎月のようにやっていたんですが、音楽をお仕事にしてから逆に随分ライブにはご無沙汰していたんだなあとつくづく。
願わくば7月のライブも、私達も、そしていらして下さる皆様も、音楽の楽しさを心と体一杯に味わえる、そんな一夜にしたいと夢見ております。
さて。
でもこれを書き終わったら、一旦ライブの事は忘れて、次のお仕事に取りかかろうと思います(笑)。今エネルギー満タンなので頑張れそう。
で、またこのお仕事から……次のお仕事からも、その次からも(……)エネルギーを頂いて、終わったらライブを頑張る。
梶浦は幸福者です。
今宵はこの辺りで!
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Dream Port 2008
全日程が終了致しました。
書きたい事は山ほどあるのですが、まず。
遊びにいらして下さった皆様。
本当にありがとうございました。心から。
皆様のお陰で私たちがどれほど幸福な時間を過ごす事が出来たか、
まさに筆舌に尽くし難いと言った感がございます。
楽しかったです!
あの場所で、同じ時間を、同じ音楽を分け合って下さって
ありがとうございました!
それから内輪にはなっちゃいますがメンバーの皆も本当にお疲れ様でした。
今回の梶浦ステージは、歌姫ズ、そしてフロントバンドメンバーの皆、一人でも欠けたら出来なかったものだと思っている。そういう意味ではステージ上にいたまさに全員が主役だったと思うの。ステージ上にはいなかったけれど、同じくメンバーの大平さん@マニュピュレーターもね!
特に渋谷で行った4/5ライブから、ライブを重ねる度に目覚ましい進歩を遂げる歌姫ズには、何と言うか私の方が、人の可能性といったものに感動を覚えるほどでございました。そして相変わらず素晴らしい歌声を聴かせてくれたYUUKAちゃん、笠原さん。みんな本当に頑張ってくれたし、自分の曲をこんな素敵な歌い手さんたちに歌って頂ける、私は世界一の幸せ者です。
そしてRevoさん、Sound Horizonさん。
今回ご一緒させて頂いて、何より楽しかったと同時に、まだまだライブ経験の浅かった私は、本当にたくさんの事を学ばせて頂きました。Revoさんやメンバーの皆さんの、ファンの方や、ライブ、音楽そのものに対する姿勢は本当に、同じステージ上にいても、心から素敵としか言いようが無く、今回のコラボを経てますますRevoさん、サンホラさんのファンになっちゃいました。
ニューアルバム絶対買う。ライブも絶対行く。
皆様、ライブ会場でお会いしたらその時は宜しくね。
もし次ライブでもやってくれたら、「超←重↓力↑ 」今度は客席で一緒に跳ねましょう!
そして最後にはなりますが、今回この大所帯を支えてくれたスタッフの皆様。
大変な事も数あったと思います。色々我が儘も申しました。
本当にお世話になりました!
そう。
本当はまだまだ書きたい事があるのです。
ライブ、隠された内輪話あれこれとか(笑)。
でも梶浦、今日は世界一のダメ人間なのです。
なんか昨日のライブが終わって、その前のお仕事も、前日の明け方、無事一段落ついていたというものあり、梶浦スイッチの全てがばっちんと音を立ててオフになっている状態のようなのです。
ステージ後の軽い打ち上げでも、たかがワイン二杯ほどで完全に終わった。
まさに、今日の私は「へんじがない、ただのしかばねのようだ」
な感じなのですよ。
現在このブログを認めるため、一時的にリレイズ稼働中。(HP1くらいで)
その1もそろそろ使い果たしそうなので、本日はこの辺りで。
ただ、一つお知らせはせねばなりますまい。
そうなのです。
次のライブのお知らせです。
今年はまさにライブの年。
Yuki Kajiura LIVE VOL#2
やります!
2008年7月31日(木)、場所はShibuya O-EASTです。
現在チケット先行予約受付中でもあります。
詳細は……またこのブログでも(明日あたり?)お知らせしたいと思いますが、とりあえず、詳しくは
[
こちら]
をご覧下さい。
そんなこんな。
皆様いい夢を、本当にありがとうございました!
そして私は引き続き、本日は一日夢の中で過ごしたいと思います。
もう一度しかばねに戻って寝直します。おやすみなさい〜。
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