2004 - FictionJunction

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2004年12月31日(金) 暮れの元気なご挨拶

2004年も暮れ行こうとしております。いきなりどんと寒くなった年末、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。

私は先日の日記を書いてからずっと、梶浦缶詰@都内某所、状態でお仕事しておりました。何とも素敵なクリスマスでしたとも。やっと家に帰って参りましたが今更年賀状だ大掃除だ間に合う筈もなく、今年も義理人情も年末のけじめもぶっちぎりで終わろうとしております。せめてゴミくらい捨てたかったよ……缶詰中に最後のゴミの日が(涙)。

でもそんな忙しい最中の筈の昨夜、続きの気になる舞HiMEだけは見逃すまいと、テレビの前で待ちぼうけしちゃったのは秘密です。そうか……年末だから放映無かったのか。がくり……。

さて、2004年にも皆様にはお世話になりました。梶浦の音楽を聴いて下さった皆様、掲示板やメールでメッセージをお寄せ下さった皆様、改めて本当に有り難う御座いました。お陰様で振り返ってみれば充実した一年であったなあと思い起こす事が出来ます。

簡単ではございますが、年末のご挨拶に替えさせて頂きます。
来年も、どうかまたFictionJunction.comに遊びにいらして下さいませ……更新少ないサイトなんで、一月に一度程で充分かとは思いますが(……)。

本日はこれから出ねばならないので、早めですが本年最終日記です。
皆様良いお年をお迎え下さい!

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2004年12月17日(金) 日常に潜むスリル

時々、主に歌詞を書いている時に、とある一つの言葉に取り付かれてしまう事がございます。
唐突に頭に浮かんで来て私の全てを支配してしまう言葉。
例えば今日は。
「しっずかっな湖畔の森の影から」
いや……今すっごくシリアスな(はず)の歌詞を書いてる訳なんですが。
忘れよう忘れなきゃ。さー、気を取り直してもう一度!
「しっずかっな湖畔の森の影から」
「しっずかっな湖畔の森の影から」
「しっずかっな湖畔の森の影から」
‥‥誰か助けて‥‥(涙)

以前、やはりとあるシリアス(なはず)歌詞を書いていた時に「われなべにとじぶた」に取り付かれて三日ほど七転八倒した事もございました。メロディーにハマりすぎるのが問題なんですよね。どんなに他の言葉を思い浮かべようとしてみても、気が付けば「われなべにとじぶた」。どーしろっちゅーんじゃ状態です。

さてさて。
ブレーカー飛ばした後に給湯器の電源入れるの忘れてお風呂溜めちゃって、思いっきり水風呂でとても寒かった今朝。そんな生活感溢れる師走も半ばではございますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
どんと寒くなって参りましたねえ(東京は)。風邪引きさんもそこここで見かけます。忘年会シーズンと相まって、お体壊しやすい時期ですから皆様ご自愛下さいませ。

かくいう私も数日前の朝、ふいに激しすぎる腹痛と嘔吐に襲われトイレとお友達になってしまい、あわや救急車な騒ぎで今日はスタジオぶっちぎりかと一時覚悟はしたものの、数時間経ったらけろっと治ってしまいました。風邪かなあとも思ったのですがその後なんともないので一過性のものだったのでしょうか。とりあえずは良かった良かった、です。

しかし結構辛い腹痛でした。心当たりは全く無い‥‥という訳でもないのかもしれないなあと。
何と申しましても、「外食が多いけれどたまには自炊」な一人暮らしをしている人間(の中でもだめんずの部類に入る人間)の食卓、梶浦宅を含む一部の人間の食卓は、「今日何を食べたいか」より「今日何を食べねばならないか」に支配される事が多い。「あ、卵さすがにそろそろやばいかも」とか、賞味期限を素敵な勢いで越えた納豆のパックを眺めて「どうだろう。火を通せば行けるか?」等々の自問自答の上、今日も食卓には何となくスリルを含んだ食材が並ぶ。(うちだけ?)

どうせ自炊の回数が少ないのであれば、痛みの早いナマモノなどは買わなければ良いのでしょうけれど。それでもたまに、「今日は煮込みうどんだ! 誰が何と言おうと煮込みうどんなんだあ!」という一瞬があり、そうなるとどうしても近くのスーパーまでネギや卵を買いに走る訳ですよ。結局そういう突発買いなナマモノ類が、「不安要素たっぷりな食材」として冷蔵庫で幅をきかせるようになる訳ですね。(うちだけ?)

キケンを伴うのは決してナマモノに限った事ではございません。先日、買っておいた「剥き栗」パックを開けて、仕事の傍ら手探りでぱくぱく食しておりました。ちょっと酸味のある栗だなーと思ってふと見ると、手の中にあったのは見事に真っ白なカマンベール剥き栗。ぎょっとしてパックの中を見ると、そこには綺麗に白く暖かそうなカビを纏った栗さん達がゴロゴロと。そういえば数日前、食べようかな、でもやめようかな、とパックを開けかけて止めた覚えが。そうかーあの時空気入っちゃったんだな、茹でただけの栗だもんな、そりゃカビるよな、と悠長に構えてもいられず、でも既に食べちゃった分はどうしようもなく、さすがにこればやばいかも。来る~~きっと来~る~♪ 的に蒼くなっていたのですが、案外何と言うこともなく。やっぱり白いカビは比較的安全なのかも。……でも試さないで下さいね。

さてさて。
今月は何かと家にいる時間が少なく、今年の日記もこれで最後になるかもしれません。早めではありますが年末のご挨拶を……とも思ったのですが、こんなどーしようもないネタで一年を締めるのはさすがにあまりに悲しい気もして、年末までにはまた何か、つらつら書かせて頂こうかと。
とりあえずは、メリー・クリスマス!(早すぎです)

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2004年12月6日(月) こんなに立派になりました

本当に長いこと日記を書いておりませんでした。月日の経つのは早いなあと改めて。11月は、今年全体を考えると決してそこまで忙しかった訳ではなかったような気もするのですが、何やらプチ体壊し気味で、プチ風邪やらプチ胃痛やらに悩まされつつも何故かウェイトはダウンせずプチゲインしているという、ちょっと理不尽な感じもする月ではございましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。

「ネタとしても良く出来ていると思います」とメールを頂いた(Bさんありがとうございました!)さつまいもの芽吹きクンも、水だけで今やこんなに立派になりました。

ちょっと写真荒いですが。我が家の窓辺は日当たりだけはいいんですよね。夏は結構来てますが。何れにせよ窓辺に緑があるというのは何だか良いものです。

11月、何をしていたかと申しますと主に「舞HiME」の後半音楽を作成しておりました。
またまた宣伝になってしまい恐縮ですが、「舞HiME」のサウンドトラックVol.1『姫(HiME)』が12/22発売になります。

「舞HiME」はですね‥‥これがまたですね、作品面白くて。お姉さん楽しみに毎週かかさず見ております。好きなキャラクターいます。お姉さん大お気に入りの彼女がいるんですが、何だか私が「好き」と公言すると不吉らしいので(‥‥)、こっそりとテレビの前で応援していようかなと。でも結構どの女の子も好きだなあ。生徒会長さんの京都弁にもちょっと痺れてしまうお年頃です。音楽的には、日常の音楽と闇の音楽と申しますか‥‥「昼」「夜」という感覚で色々音を作れたのがとても楽しかった作品です。今回後半音楽を作成し、「舞HiME」の音作りもほぼ終了かな。終わってしまうと淋しいんですけれどね‥‥。皆様がこの番組を楽しく、もしくはハラハラドキドキご覧になる、この音楽群が少しでもお役に立ちますよう祈って‥‥。

12/1、コゼットの肖像OST発売になりました。ご感想下さった皆様、本当にありがとうございます!。皆様の一言一言、今後への何よりの糧とさせて頂いております。(目一杯本気です)

そうそう、11月聴いたCDの中で。
Tears For Fearsの新譜(もう数ヶ月経ってますが)がアナタ。これ、イイ! 名盤!
先日お知り合いの方何名かと家飲みした時、「いやーやっぱり仕事にしちゃうと、純粋に音楽楽しめなくなくなっちゃうっていうかさ~」とかうそぶいていた私ですが、ごめん、あれウソ。全然楽しんでます。んもーいいなあえげれすだなー。Beatles臭ぷんぷんだけど、でも二人組TearsForFearsやっぱり最高!と楽しみまくりでした。曲がいいー。ウォークマンで聞きつつ道を歩いていたのですが。あまりに聞き入っていた為、気付いたら全く知らない場所。ここはどこ私は誰状態で泣きそうに。

でも、同じく買ったCorrsもKORNのベストとかMarilyn Mansonのベストとかその他モロモロのCDもまだ聴いていないのでした。あっBjorkもまだ聴いていないのでした。聴かないのに買っちゃうのはどうしてなんでしょう。いえ、持っていれば何時かは聴くとは思うんですけれど。多分。

その一方、最近靴とか洋服とかへの物欲が失せつつある危ないお年頃です。でもまたその一方、某Bカメラなどを歩くとすぐに数時間が経過して頭の先から尻尾まで物欲のカタマリと化し、財布のヒモも伸びきったゴムのようになるますますキケンなお年頃です。やっぱりそろそろG5かなー。かなーかなー。でもまだ今のG4充分使用に耐えるんだけどなー。5.1システムもそろそろ欲しいよなー。またiPod U2とか出ちゃって一体どうなのよどうなのよ! あのiPodのU2CMめちゃくちゃカッコイイよね? (でもVertigoのサビ聴いた途端にKeep me hannging on? と思ったのは絶対私だけではあるまい。)

とりあえずそんなあまりにもとりとめのない日記でした。

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2004年10月31日(日) 結構怒濤だった10月

暫く都内某所にて監禁‥‥ではなく缶詰状態でお仕事の後帰宅致しましたら。
野菜袋の中に放置されていたさつまいもから立派な生命の芽吹きが。

あまりにりりしいので捨てるに忍びなく、
このまま一体どこまで育つのか観察してみようかなあ。

そんなこんな荒れ果てた生活を送っていた10月ではございますが皆様如何お過ごしでしょうか。めっきり寒くなりましたねえ。梶浦は缶詰後はそのままスタジオ作業に雪崩れ込み、そろそろベッドで寝たいよう、な日々が続いておりました。いえ、幸せな事だと思ってます。真面目に。そんな作業も終わりに近づき、今日はベッドで眠れそうなので久しぶりの日記更新をと。ああ布団よ。でもまだ夏の布団だよ‥‥寒そう。
この間作っていた音楽はまだ相当先の作品のものなので、またお知らせ出来ます時期が来たら‥‥。

久しぶりの日記で宣伝ばかりなのもアレなんですが、
本年の12月はまたちょっと色々関わらせて頂いた作品が出ますので詳細を書かせて下さいませ。

まずOVAアニメーション、コゼットの肖像、のサウンドトラックが12月、発売になります。
コゼットの肖像の音楽は‥‥何と申しますか、メニューや資料を頂いて、そこにあった言葉や気持ちが妙にしっくり来たというか、その流れのままに作ってしまった、ここ最近で最も「無理なく」作った音楽かなという感覚がございます。頭の中にある音をそのままぽんと出した感覚というのか。

尤も、「無理なく」作る事が必ず「ヨイモノ」に繋がる訳ではないとも思う。何か新しいものに挑戦したい、新しい音に挑戦したい、という時にそこには必ず無理がつきまといますし、モノヅクリをしている以上越えなければいけない、越えるべき無理も沢山ある。無理を越えた先にしか得られない満足感も沢山ある。

ただ、このコゼットのサウンドトラックは、その無理を敢えて全くしていない。普段私が一人でいる時に頭の中で鳴っている音に最も近いもの、という気がしています。だから音楽を「作った」という感覚があまりない。頭の中に自然にあったものを何も飾らずそのまま取り出しただけ。そういう意味で自分にとってとてもいとおしい一枚になりました。無理をせねばならないタイミングもあるけれど、こんな風に自分の中の音をぽんと取り出して残しておける、というのはとても幸せな事だったなと。そういう作品に巡り会う事が出来、この作品の音楽を作らせて頂けた事が本当に幸福でした。良いところも悪い所も、これが、あくまでこの作品を作っていた時の‥‥ですが。梶浦のありのままという感じでございます。こんな音を心の中で自然に聴きながら日常を過ごしております、という感じの一枚かしら。御興味があればどうぞお手にとってやって下さいませ。

それからもう一つ。
同じく12月に、マージェリィ・ウィリアムズ原作の絵本、小川範子さんによる朗読、「ビロードうさぎ」CDが発売になります。そのBGMを梶浦が担当させて頂いております。

朗読のBGMという事で、普段やらない試みをしてみました。音楽の半分は、場面をきちんと考えて主にピアノ+弦楽器を中心に作った音ではありますが、あとの半分はピアノ一本、スタジオで小川さんの朗読の録音をずっと流しながら、何も決めずそれに合わせてピアノを弾くという、つまり朗読を聴きながら一発の全くの即興。あくまでずっと言葉が流れている後ろの音ですので、ぽつぽつと、メロディーも定まらないままに、朗読の気分に合わせて流れるように。いや、思った以上に楽しかったです。小川さんの朗読がまた、暖かな声も抑えた抑揚もとても素晴らしくて。作った音楽を後々朗読にはめていく作業まで今回担当させて頂いたんですが。その作業中も小川さんの朗読に聞き惚れてしまって。またビロードうさぎのテキストがいいんですよね。いしいももこさんの名訳です。

こちらの朗読CDは、音楽のみのサウンドトラックCDとの二枚組で発売されます。サウンドトラックの方も、半分はピアノの即興がぽろりぽろりと言っているだけというものではございますが。あくまで小川さんの朗読とご一緒に楽しんで頂けるのが一番魅力的な音群だとは思っておりますが、でも何と申しますか、とても優しいCDになったのではないかなと。お休み前に聞いて頂ければ、5分で熟睡間違いないかなと‥‥自分では思っているんですが。‥‥本当にさりげない音楽群ではあるのですが、普段作る機会のないような音を作ることが出来て、何ですかこちらも、音を作っている間中とても幸福でございました。梶浦作曲編曲、小川範子さんが歌詞を書かれて歌われている主題歌というのかな? 歌も一曲収録されています。‥‥ちょっと気に入っています。宜しければこちらも是非お手にとって頂ければと。

それからもう一枚。
TVアニメーション、「舞-Hime」のサウンドトラックも同じく12月に発売になります。こちらは詳細が決まりましたらまた‥‥。

そんな訳で、12月も何やら沢山リリースさせて頂けるという事となりました。今年、色々やらせて頂いたなあ‥‥でもどの作品も、巡り会えて良かったと、ここでこの作品に関われて、この音を作る事が出来て良かったと思えるものばかりです。幸福な一年でした。‥‥まだ一年を締めくくるには気が早いですが。

今年はもう一つ二つ少し大がかりなお仕事が残っていて、どれも楽しみなものばかり。皆様に作品と共にお届け出来るのはまだ先になりますが、やはりつくづく幸福な年ですね。結局年末まで荒れ果てた生活は続きそうですが、まあ野菜から「芽が出る」のもいい予感と思って頑張ろう‥‥というかどうせ放置するくらいなら野菜買うなと。勿体ない‥‥ごめんなさい。

とりあえず明日はせめて冬物の洋服を出そうと思う、寒さに震える昨今でした。
季節の変わり目、皆様もご自愛下さいませ。

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2004年10月9日(土) 今日も見ちゃった

一息いれようと思ってふとテレビを付けたら
「トスカ」(オペラ)やってました。丁度二幕の終わりの山場で、思わず最後まで見てしまいました‥‥ああ誘惑に弱すぎです。カヴァラドッシがすごく良かったなあ。

三幕頭。二人の将来、愛‥‥を語ってはしゃぐトスカ。最後に待つ悲劇をより悲壮にする為でもあるんだろうけれど、でも今犯してきた罪におののき(自分に言い寄る男を殺して来たばかりなのですよ)、また高揚し、酔ったようにはしゃいでいるようにも見える。それを全て理解したように抱きしめるカヴァラドッシ。トスカって本当にドラマとしても本当に素晴らしく良く出来ている作品だなあと思う。音楽はもう言うまでもなく、素晴らしすぎます。

ちなみにトスカを見るたびについ思い出してしまうのが、「動物のお医者さん」という漫画の、主人公達がこのオペラのエキストラを勤める話なのですが‥‥。「トスカ」というオペラを知っている方にはもう抱腹絶倒、爆笑せずには読めないストーリーです。確か後半の方に収録されていた筈。何巻かは分かりませんが‥‥オペラ好きの方は是非そこだけでも読んでみて下さいませ。

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2004年10月8日(金) 見ちゃったような気がした

おっきなテレビと共に買ったHDD-DVDレコーダー。
「番組表」で録画出来るのが便利で簡単で、買った当初は番組の録画にハマりました。映画や音楽番組、雑誌でチェックして録画しまくり、ハイビジョンいい番組やってるなあ!などと感心しつつ、埋まっていくHDDを見て悦に入っていたのですが。

でもね。
見ないんですよねこれが。
HDD満杯になるまで録画を貯めて、結局殆ど見ていない自分に気付き、それからはバカバカしくなって録画熱も冷めました。きっとステキな番組を何本も録画しそこねているんだろうなあ。でもどうせ見ないなら同じ事。

見たみないの話で言えば。
最近、生まれて初めて見てしまった気がします。
アレを。
音楽スタジオには出る率が高いそうですし、音楽家の中には霊感が強い方が多々いらっしゃいます。のでこの業界、そんな話には事欠かないのではございますが、私個人は霊感ゼロ。「今そこにいるよ」と言われてその場所を凝視しても影さえ見えたことはなく、かろうじて某あまりに有名すぎる霊在住スタジオ(‥‥)に泊まり込んだ際に足音らしき音を聞いたことはあったんですが、それも定かではなく。

ところが先日、あまりにも良く行くあまりにも見慣れた場所で、どうやらそれらしい女性を拝見してしまいました。何せ初体験です。そんなモノを見てしまったらさぞかし怖いだろうなあと普段は思っていたのですが、あまり怖いという感覚はなく、どちらかと言えば心底びっくりした。物理的にあり得ないものを見ているという不思議感覚の方が強くて‥‥何というか、疲れていて目のピントが合わくなってしまった時、もしくはだまし絵のようなものを見る時に感じる、妙なものを三次元的におかしな場所で見た時の違和感、あれに近いんでしょうか。それがピントを戻しても消えない感じ。

「どうやらそうらしい」と気付いてからも、きっとこれは気のせい、もしくは何かの見間違いに違いない、という気持ちの方が強く、だから怖いよりもかえってまじまじと見つめてしまいました。何かが映りこんでいるんじゃないかとか、色々その場所で検討した結果、どうやら映り込みではあり得ない、目のせいでもなくきっとアレはそうなんだな、と納得?してから初めてそそくさとスタジオを逃げ出しました(笑)。と書くといかにも冷静だったようですがかなり茫然自失していたような気も致します。スカートの柄だけやたらにはっきりと見えて、覚えています。

後で人に話したら、全く怖くなかったのはきっとそれは悪意ある霊じゃなかったからだよ。と言われました。なるほどなあ。きっと本当に怖い思いをしたら、こんな風に日記に気軽に書くことも出来ないんでしょうけれど。

そうそう、ついでにその日、何だかスタジオで機材のプチトラブルが幾つかあってね。普段は全くトラブルのない、管理のしっかりしたスタジオだけにそれもまた印象深く。まあ偶然だとは思うんですが、やっぱり何か関係あるのかなーどうなのかなー。

まあ、幾つになっても人間初体験ってあるものなんだね、というお話でした。

とっさに言えない言葉。
ヒアルロン酸
男性には?かもしれませんが女性なら誰でも知っているこの薬品名。
どうしても「ヒルアロン‥‥ヒロアルン‥‥あれ?」となってしまいます。
いえ、どうでもいい話なんですが。

そんなこんな

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2004年9月22日(水) ご感想ありがとうございます

バランスボールというのをご存じですか? 一抱えはある大きなゴムボール、上に座って体を揺らしてみたり、持ち上げてストレッチに使ったりする、要は健康器具なんでございます。たまにプチ健康ブームに襲われる私の部屋にも当然のように一つばかり転がっております。買ってから2~3度しか使っていないのでひたすら邪魔者に成り果てていましたが。これを普段から椅子替わりに使うと良いらしい、と何かのTV番組でちらっと見て、なるほどそれは良い考えだ、と思い早速試してみました。
でもバランスボールに座ってピアノは弾けないという事が良く分かっただけでした。

そんなことよりも。

FictionJunction YUUKAの暁の車シングル、MadlaxのOST2が本日発売になりました。ご感想のメッセージ、メールを下さった皆様、ありがとうございました。もう本当にいつも書いていることなのですが、皆様が梶浦の音楽をどう聞いて下さっているのか、個人のご感想が頂ける瞬間というのは何よりも嬉しいものでございます。私個人は音楽や本の作者に感想を届けたという経験は無く、ですから尚更、わざわざ作家のサイトまでいらしてご感想を下さるというお手間とお心遣いに、そのたびに感激してしまいます。ありがとうございます。

Madlax OST2の方は、随分と収録時間の長いCDになりました。この作品はかなりの曲数を作ったのでどれを入れてどれを外そうか、選曲に一苦労でした‥‥。この作品、前々回だったかな? では梶浦お気に入りのキャラクターがお亡くなりになる場面があり、あらかじめ放映予定知っておりましたので、精進潔斎の上喪に服し、結跏趺坐してテレビの前に‥‥いようと思ったのですが仕事してました。でもビデオでちゃんと見ました。ぐすん。「真下監督とのお仕事で梶浦が好きと公言したキャラクターは皆お亡くなりになる」という悲しいジンクスを、OST2のコメントで頂いてしまいましたので、今後また真下監督作品にご一緒出来る機会がありましたら、絶対好きなキャラクラーはひた隠しにしよう、もしくは地を這ってでも生き残りそうな人物を無理矢理お気に入りにブックマーク、もとい設定しようと思う昨今でございました。

最近やっているお仕事は‥‥
「コゼットの肖像」の5.1Mix終わりました。これで音楽は全て終了。あとはサントラのマスタリングだけです。リリースされるのは少し先になりますが。
10月(9/30からの所もあります)からTV放映される深夜アニメーション、「舞-HIME」の音楽を担当しています。これはかなり前に第一弾の音楽を録り終えまして、まだこれからももう少し作るかな、という感じです。放映される地域の方、宜しければ是非ご覧になって下さいませ。
その他にも今年はあと幾つかお仕事進めて行く感じです。詳細をお届け出来るのは先になりそうですが、年末まで一気に駆け抜ける感じかなあと。幸せな事でございます。

四文字熟語
数日前の日記に書いた四文字熟語の話ですが。
友人と雑談がてら試してみました。
「ねえ、何か四文字熟語を思い浮かべてみて?」
「うーんと、発芽玄米!」
それは四文字熟語なのでしょうか。まあ健康そうな人生なのでいいのかもしれません。

そんなこんな。

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2004年9月9日(木) 今日は痛い日

プチ思いつき健康ブームで、「よし三十回噛んで食べてみよう!」とモグモグやっていたら、思い切り舌を噛み切って流血してしまいました。
仕方なく食事を断念し、せめてお茶でも飲もうと電気ポットの再沸騰ボタンを押して待機中、吹き出し口に不用意に左手を近づけ、二本の指に素敵な水ぶくれががぷよぷよ出来てしまいました。

‥‥痛かったです。
キーボードの横に氷入り塩水を置いて指を浸していたり。タバコが舌に当たって「いった~」と独り言を言ってみたり。昨日の四字熟語は「満身創痍」にすべきだったかもしれません。もしくは七転八倒?
どうしてこんなにプチ怪我が多いんでしょうか私は。不注意の一言に尽きますか。

掲示板でご質問を頂いたCDの整理について。そうですよねー場所取りますよねー。私は「つっぱり棚」で対処してます。天井までぎっしり詰め込める薄型、横にどんどん増設して行けるタイプ。1ブロックで約千枚収納出来ます。壁面がかなり犠牲になりますけれど、ただ経験上、見えない場所に収納しても結局聴かないですし。上の方の棚は脚立に乗らないと取れないのが玉に瑕ですが。CDの整理をしていて、二度ほど脚立から落ちた事もあります。棚の角に頭をぶつけて一瞬気絶していたりとか。(立派なコブが出来ました)。ほんの数ヶ月で二度も脚立から落ちるというのは多すぎるという気もします。やはり不注意なんでしょうか。「脚立から落ちてお亡くなりに」とかいう事態は一応「あーてぃすと」の末路としては何だか非常にカッコ悪すぎると申しますか、惜しまれるより先に笑われてしまいそうなイヤーンな感じもするのでちょっと気を付けないと。そういえば以前スタジオの階段から落ちて数秒気絶していた事もあったような。スタジオ行く最中に転んで捻挫、スタッフの方に湿布薬を買って来て頂いた事もあったような。足をぐるぐる包帯で巻いて椅子に乗せたまま「もう一度お願いしまーす♪」なんて、嫌な感じのレコーディングでした‥‥。

色々落ちたり転んだりが多い(‥‥)人生の割に、大きな怪我が無いのが不思議と申しますか、不幸中の幸いと申しますか。願わくば七転八倒より七転び八起きな今後でありますよう(結局転ぶこと前提か)。でもこれ、あれですね。七回しか転んでいないのに、何故八回起きる必要があるのかしら? 七回起きればいいんじゃないかと思うのはぐーたらなんでしょうか。いえ、本当にどうでもいい話ですけれど。

水ぶくれにぷちっと針を刺してみたり。
やりたくなりませんか? 水ぶくれ刺してみたり、かさぶた剥がしてみたり。ささくれ剥いてみたり。子供の頃から我慢できずにやってしまうタイプなんです私。‥‥痛いって、分かってるのに‥‥(やっぱり痛かった)。もう今後、あまり怪我ネタ日記がありませんように‥‥。

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2004年9月8日(水) 9月前半の色々

○某月某日某所(書く意味があるのか)。
花火大会を見て参りました。
お友達のお家に泊めて頂いて、手作り弁当付きの豪華な飲み&花火見物。本当は二泊で行く筈だったのですが、相変わらず色々間に合わない人生のツケで結局一泊に。それでもせっかくチケット取って頂いたんですもの。何としても行きたかったので根性で行って来ました。
大変に充実した一泊二日でございました。

花火大会当日、特急列車(当然ビール持ち込み)にて駆けつけ、開始数時間前から場所取り。レジャーシートの上にお弁当、ビールもワインも買って準備万端、クッションも持ち込んでこれ以上無いと言ったもーブラボーなシチュエイションにて余裕で打ち上げ時刻を待っておりました所、雨です。一応「降るかも予想」はあったので傘は持っていたのですが、次第に雨は強くなり、何と申しますか豪雨。豪雨と言うより滝。傘は何の役にも立たずレジャーシート上は水たまりを通り越してプール。あれよあれよと言う間に水も滴るいい女&男衆(濡れ鼠とも言う)の出来上がりでございます。

雨天決行な大会でありましたし、せっかく来たんだから何としても見るのだ! の意気込みで、駅前のデパートへ駆け込んで皆適当な服を買い、トイレで着替え。雨ガッパはどこも売り切れていた為、45Lゴミ袋(笑)とハサミを買い込み、頭から被り足に履き腰に巻き、そこまでして見るのかという格好で最後まで見ましたとも。幸いな事に打ち上げ開始後は雨は小降りになり、花火はとてもとても美しくほぼ真下で臨場感たっぷりに見る事が出来、大層感動致しました。ビールは飲めなかったけど。だって雨水で薄まって飲む所じゃなかったんですもの。ビールの水割りってのもどうかと。

その後お友達のお家へ移動して、改めて飲み会です。この方が本当にお料理の上手な方で、美味しかったな~。お料理の上手い方っているんですよね。何を作っても美味しい。同じ材料で同じモノを作っても、とても原料が同じとは思えないほど美味しい。無論普段からお料理をなさっている方だからこそ、というのもあるのでしょうが、生まれ持った才能もあると思うなー。センスですなあ。そんな訳で美味しく食べかつ飲み、楽しい夜を過ごして来たのでありました。

○某月某日某スタジオ
某サウンドトラックのお仕事だったのですが。
まず梶浦、スタジオを間違える。
別スタジオに付いてから気付き、慌てて電話をしつつタクシーで移動するも、道が混んでて焦りまくる。やっと到着して泣きながら平身低頭(脚色アリ)、まあ近い場所でしたのでそこまでのロスは無く、少々ほっとしつつMacにデータ入りハードディスクを繋ぎ、さてコピーしてレコーディング開始、と思いきや、「あの、ハードディスク、カラみたいですが‥‥」
梶浦、間違ったハードディスクを持って来たのでございました。
慌ててもう一度タクシーを飛ばして家に戻り、正しい(コピー済)ハードディスクを持参して再びスタジオへ。やっとお仕事開始することが出来ました。もう何と申しますか、生きていてごめんなさいという感じの一日でした‥‥本当にごめんなさい‥‥うおー。

○人間ドック
最近、「人間ドック」というものを受けたのでございますよ。ちなみに昔ずっと「人間ドッグ」だと思っていたというのは内緒の話です。人間犬ってどういう意味なのか梶浦よ。

それはさておき、その結果を本日聞いて来たのでございます。何と言ってももう数年、ドックはおろか健康診断の一つも受けていなかった私。4年ほど前最後に診断を受けた時も、再検査の要請を放置にて終了。何かとハラハラしながら受けた今回の検診であったのですが、まあ見事に健康体でした。‥‥何というんですか、無論健康なのは良い事で、異常があって嬉しい筈もないのですが、あまりに「はい異常無しでした、終了」と簡単に結果報告が済んでしまうと、何故かちょっと損をしたような気分になるのはどうなんでしょうか。あまりにセコいですか。セコいですね。

それにしても、最近プチ調子悪いなあと思っていた様々な事は結局運動不足+不摂生(+歳)だという事がこれにてはっきりと分かりました。せめてウォーキングでもしよう、いやせめて面倒くさがってタクらずに歩こうよ、と思った本日。気持ちだけ。

○心理テスト
お友達のサイトの日記で、こんな心理テストを発見。
勝手に転記しちゃいます。ごめんねHさん。

■ 四文字熟語を一つ、ぱっと思い浮かべて下さい。
■ さらにもう一つ、別の四文字熟語を思い浮かべて下さい。
(思い浮かべるまで下はご覧になりませんよう)

思い浮かべてみました。
■ 徹頭徹尾
■ 心機一転

一つ目に思い浮かべた四文字熟語は「人生観」
二つ目は「恋愛観」を表すんだそうです。

人生観はまあいいとして、恋愛観はどうなのか。梶浦、心機一転しすぎた結果が未だに「梶浦」なのか! と無理矢理納得してみた秋の始め。気付けばうすら涼しい季節ではございました(‥‥)。皆様はどんな熟語を思い浮かべました?

そんなこんな。とりあえず徹頭徹尾に?生きてみようかと思う昨今でございました。徹頭徹尾ナマケモノな人生だったりして‥‥。

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2004年9月2日(木) その誘惑

引っ越した当初は思っていましたとも。せっかくの新居、めいっぱいオシャレに飾りたい。小物にも拘って、ゆっくりと雑貨屋さん巡りをして、少しずつお気に入りを揃えて行こうと。

でもね、勝てなかったんです。
百円ショップの誘惑に。
だって他のどのお店より近く、真向かいにあるんですもの。かくして、オシャレなティーセットでも揃えようかと目論んでいた筈の客用カップやら、何ですか使いやすそうな篭だとかドンブリだとか、家の中を埋め尽くして行く百円グッズ。まあ経済的ではございますけれどね。‥‥でも経済的すぎるのも問題で、百円ならいいか、と買ってしまうブツの多い事。一人暮らしの割に台所の引き出しが何故こんなに混み合っているのかと整理してみれば、白髪ネギ作り器だとか林檎の芯抜き器だとか、「鍋の片隅で野菜を茹でられます」鉄網とか(良く考えてみれば味噌こしと同じ形)二つも買っちゃったプチおろし金だとか、持っているのも忘れていたような、早い話全く使っていないグッズがわんさか。貴方にも心当たりございませんか? 私だけですかそうですか。いえ、勿論百円ショップで買って非常に便利に使っているモノも数多くあるんですけれどね。

誘惑されると言えば。

先日、[THE STRIPES] さんのライブを見に行って参りました。楽しかったー。
ライブと言うよりディナーショーでしょうか。美味しいディナーを頂きつつライブを楽しめるという、二度美味しいショーなんですが、また席がとても良い場所で、客席中央に孤島のように設置された「タップ台」の目の前。ほんの1mほどの距離でHIDEBOH さんの足元を拝む事が出来たという、まーなんとも素敵な体験でした。

HIDEBOHさんがタップを踏んでいる姿は、本当に美しいです。誘惑されちゃいます。
人前で、舞台で歌や踊りを「見せる」時にはお客さんを誘わなきゃいけないんだと思うの。見せるじゃなく魅せる。「魅せられる」からもう一度見たくなる。ハマる。THE STRIPESさんのライブには、初めて見た時から魅せられっぱなしです。

歌や踊りが上手い人は山ほどいるけれど、魅せる事を知っている人はその山のほんの一角なんだろうなあと思う。きっと性格もあると思う。残念ながら、持って生まれたモノもあると思う。卓越した技術を持ちながら、何故かしら「魅せる」事が出来ない人もいる‥‥。その差はどこにあるんでしょうね? 欲は絶対必要だと思う。「私を見ろ!」という欲。でも欲を表面にさらけ出しすぎてもいけないのだとも思う。

話は微妙に変わっちゃいますが、フィギュアスケート。(かなり季節外れですが)死にものぐるいの四回転披露が始まってから、無茶苦茶詰まらなくなったなあ、と思う。まあ私がテレビなどで見るフィギュアスケートは殆どが「競技会」なので、ある程度仕方の無い事なのかもしれないけれど。

例えば私のようなダンス素人が様々な舞台を見る際に、「わーすごいテクニックだな」を見たい訳じゃ決してないんですよね。美しい(色々な意味で)踊りが見たいの。‥‥まあ価値観は人それぞれですので、決めつけられる事じゃありませんが、少なくとも私は、ね。フィギュアスケートで三回転だろうが四回転だろうが、「白鳥の湖」のオディールの見せ場の32回転、ドゥーブルだろうが何だろうが、「すごいだろ!」=どこかしらやっとやっと、なニホイが漂うモノって見ていて疲れる。美しい方がいい。テクニック、技術はウツクシサを支えるもので、テクニックそのものに価値がある訳では決してないんですよね。無論、技術力やテクニックあってこそ「ウツクシサ」の幅が広がる訳なんですけれど。

素敵なパフォーマーさんは、テクニックを見せる事と、ウツクシサで魅せる事の違いをちゃんと分かってる。そこが「魅せられる」要因の一つなんだろうなあ、と。
素敵な映画を見ると、「また映画見たいなあ!」と思いますよね。素敵な舞台を見ると、また色々な舞台が見たくなってワクワクします。

9月後半にもチケット取っていたりするのもあるんですが。‥‥あるにはあるんですが‥‥お仕事状況でどうなるかとも思いつつ、前倒しに済ませるという決意も新たに! また素敵な夜を過ごせますように‥‥。

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