2010年10月4日(月) お知らせその2:The Works for Soundtrack
つい先日、このblogのinfoにてお知らせ致しましたが、来る12月、
「The Works for Soundtrack」という名称で、三枚組のCDを
リリースさせて頂ける運びとなりました。
タイトルからして、「ベスト版?」というお問い合わせやメッセージを幾つか頂いておりますが、ベスト盤というのとはちょっと違います。
簡単に言ってしまえば、「今までCDとしてリリースされていなかった梶浦由記のサウンドトラック」+「現在は単独のCDとしては入手しづらくなっているサウンドトラック」から選曲したもの。三枚組という量で出させて頂けるのは本当に嬉しいお話でございます。
なので、作品としては、主にですが「noir以前」と、時代がかなり飛んで、最近のNHKさんでさせて頂いたお仕事中心、という事になるのかな。比較的「アニメーション以外」な作品が多いでしょうか。静かにまったり聞いて頂ける曲が多いような……気が致します。
もう本当に正直に言ってしまえば、「昔の曲」を聞いて頂くのは恥ずかしい部分もございます。でも、どの作品も、何より映像に寄り添う「サウンドトラック」という音楽を作る楽しさと喜びを教えて貰った、そして一作一作、語り尽くせない程多くの事を学ばせて頂いた。そんな作品ばかりです。そんな、「今の梶浦が出来るまで」な部分も含まれている作品集でもあります。
それまで「歌モノ」にしか興味も制作意欲も持っていなかった梶浦が生まれて初めて作った「インストゥルメンタル」なんていう曲も数曲収録されております。当時の私にとって「インスト」というジャンル?はこういうイメージだったんだなあと。サウンドトラック作成というお仕事を将来させて頂けるなどという予感さえも持っていなかった頃。「戦闘曲」、それ何、美味しい? と言う頃(^_^:)。
改めて、初期作品から選曲していると、色々な方に色々な事を教えて頂き、そして作品との出会いも頂いた。お一人お一人に感謝したい気持ちで一杯になります……しみじみ。いやいや、まだまだ学ばねばならない事も多い私ですが、そのご恩に報いる為にも、これからも精進せねばという気持ちになります……やっぱりしみじみ。
そんな初期作品ばかりではなく、後半二枚に主に収録されているのは、比較的最近の、
かつ今までCDとしては皆様に聞いて頂く機会の無かった、
「経済羅針盤」のテーマ曲ですとか、そしてこの夏放映になったドラマ「15歳の志願兵」、数年前手がけさせて頂いたNHKスペシャル「世界里山紀行」など、この辺りはほぼ全曲の収録です。作品を愛して頂けた方にも、聞いて頂く機会があれば嬉しゅうございます。
ともかく色々な作品から選出しておりますので、
各作品について語り出すときりがない……ので、本日はこの辺りで。
全75曲というボリュームではありますが、映画やドラマの曲にはかなり短いものもあり、全体を通しては静かめな作品集であるかと思います……。
そんな「The Works for Soundtrack」
聞いて頂けたら、光栄であります。
またきっと、リリースが近くなった頃に。改めて。