2006年11月21日(火) ペルー旅行記その3
■ 首都、リマ
旧市街地の中心、アルマス広場はとても美しい広場でした。
王宮では衛兵交代式が。
しかしこの衛兵さん達のブラスバンドの演奏が何というか……かなりアレで(笑)。
そばで寝ていたわんこがのっそりと逃げ出した……。
ちなみにペルーはとても犬が多かった。
のらなのか飼い犬なのか判別つかないわんこが、リマでも他の町でもあちらこちらにいました。
列車について走ってくるわんこもとても多かった。観光客がパンを投げたら嬉しそうに食べていて、そういう理由もあるのかな? 「泥棒よけに飼っている人も多いんですよ」とガイドさんはおっしゃっていて、なるほど。
旧市街地の建物は、コロニアル風の趣が残る古い建物を惜しげもなくがんがん改装して使っている感がとても印象深く。
一階は普通の店舗。2階には美しい出窓が残っているけれど実際は廃墟。こんな建物がとても多い。
非常に美麗な彫刻を施した窓枠やベランダなどが、修理をする様子もなく2Fに荒れ果てて残り、一方地上階は飾り気も何もない倉庫のような、でも活気のある普通の靴やさん、というような。なかなか見ない光景です。
通常のビルでも、1Fしか使用されておらず上階は荒れたまま放置、という建物がとても多かった。日本とは違い土地は広い、というのもあるのでしょうか。地下の高い場所で既存の建物を修理して使うより、新たに建ててしまう方が安上がり?
クスコ、ナスカなどの観光地と異なり、リマは「今のペルー」を垣間見せてくれるような印象はございました。たった数日滞在しただけで見たように言うのもあれではありますが……。
美しく改装されたばかりの公園。
その向こうの丘にはスラム街が広がる。
この辺りには水道も無く、水売りのトラックから水を買うのだとか。
砂漠地域は常に水不足、海辺の町リマも水不足は続いているらしく、泊まったホテルにも「節水にご協力下さい」という札が張ってありました。
一説によるとナスカの語源はナスカカ、苦しい土地、という意味なのだとか。ペルーの中でも砂漠地帯は昔から水の無い、住むには辛い土地だったのでしょうね。
こんなスラムが身近にある一方、リマ新市街には日本でもなかなか見ないような豪邸も数多く建ち並んでおりました。
クスコの町でも「格差」は激しく、中心広場周辺の家賃は1000ドル以上の所もあり、東京郊外並。でも少し中心から離れた丘ではワンルーム600円程度の所もあるのだとか。
さて。
リマではペーニャ(食事をしながらライブを見られるライブハウスですね)へも参りました。撮影OKな親切なショーでした。
いわゆるフォルクローレのライブ+ダンスのショー。本当はクスコでも行こうと思っていたんですが、発熱の為断念。残念でございます。
お姉さんお兄さんがダンスも披露してくれます。
同じダンサーさん達が衣装を変えて何度も踊っていて、派手な振りはないもののずっと動きっぱなし、というダンスが多いだけに相当ハードだと思われます……。
バンドは二つ。
一部のバンドは観光客向け、二部は地元の人向け、という感じでしょうかねえ。いかにもフォルクローレな一部から、二部はよりベタなラテンポップです!という曲が増え、地元の方々がステージに出て踊りまくっていらっしゃいました。それはそれですごく楽しい。フォルクローレと言うと日本では「コンドルは飛んで行く」な印象が強いですが、リズムはやっぱりラテンで、踊る為の音楽なんだなあ、と。
リマでは天野博物館も見学しました。インカ文明の簡単なガイドを、地図を見ながら日本語で聞けるのはとても有り難かったし、陳列されている土器、それから織物も本当に見事の一言でした。数が厳選されている分じっくり見ることが出来て素晴らしい。
博物館、美術館他にも行きたかったんですが、行ききれず。残念。
■ 食べ物
ペルーの食事はとても美味しかった。香辛料もそこまで強くなく、野菜の濃い味を生かしている素朴な食べ物も多く、海や山、変化に富んだ地形や気候からバラエティーも豊かで、日本人にはとても馴染みやすいのではないでしょうか。
……とは言っても後半、発熱後は胃の調子を壊し、思う存分堪能出来なかったのが残念です。
食べ物の写真、撮ろうと思っていて結構撮り逃しておりましたが。
トウモロコシ。トウモロコシの種類も非常に豊富なようですが、これはサラダやスープに、非常に多く使われておりました。少々塩がかかっており、チーズと一緒に食べる。
ともかく粒がでかい! 親指の爪軽くオーバーです。味は、おいものような感じで濃い。とても美味しい。
スーパーに並んでいたジャガイモ。五種類ありましたがこの他にもイモはまだまだある。市場に行けばジャガイモだけで百種類程度はあり、一説によるとペルー全土で1000種類にも及ぶのだとか。さすが原産地。おイモも、味が濃くてとても美味しかったですよ。
果物も見たことのない南国系のブツが多く、食べてみたかったのですがとても食べきれず。サボテンの実などは何種類か食しました。意外にさっぱりとした甘さ。今まで食べた事があった果物の中では、ドラゴンフルーツに近い味かなあ。
有名な紫トウモロコシのジュース、チチャモラーダ。
無茶苦茶甘いよ、と言われていましたが、レストランで飲んだものも、スーパーで買ったこれも、甘さ控えめで非常に好みの味でした。シナモンの風味がいい感じ。
インカコーラ。これもかなり好きでした。ペルーはインカコーラが強く、コカコーラが「一等賞」を取れなかった世界唯一の国なのだとか? 黄色い色はハーブで、余分な色素は入っていないという事ですが、この色を見る限り怪しすぎる、と現地の方はおっしゃっておりました。でもターメリックとか色の強いスパイスもありますものねえ。真相や如何に。
その他海産物、とうもろこしの粉を皮に包んで蒸した(名前を失念……)ものですとか、お肉料理もどれも食べやすくいいお味でした。
食べ物……とはちょっと離れるけれど。
何やら電車の窓から、妙な枝が伸びている竹のような植物が見えるなあと思っていたらなんとアロエでした。
調べたらアロエって実に種類が多く、実に700以上にも及ぶのだそうですね。
大きさが伝わりにくいですが枝の下の葉っぱ部分もものすごくでかい。下手したら私の背丈ほどもございます。
おまけ。
最終日の夕食、屋台で売っていて食べてみたかった肉入りパイ(これも名前を失念…)とプリンをスーパーで購入して食べてみました。スペイン語はからきしなので、スーパーのお兄さんに「これくらい」と指で小さな四角を作ってプリンを切って貰う。
「Si!」(=Yes)
お兄さんプリン切ってくれました。
何このCDサイズ。
誰もそんなでかい四角作ってないから!
とりあえず味は濃くて美味しかったです。蒸しすぎで堅かっただけで。とりあえずあのスーパーにこの間ためしてガッテンでやっていたプリン極うま調理術を見せてあげたい。
これを全てたいらげたら英雄だと思いましたがさすがに無理でした。
そうそう、ペルーで飲んだピスコサワーというカクテルがなかなか美味しく、日本へ帰ったらこれで酒盛りをしてやれ、と目論んで最終日に焼酎、ピスコを買いに行ったのですが。
「売れません」
とにべもなく断られました。
「な、何故!?」(ここに並んでるのに……)
「明日選挙だから」
ペルーでは、選挙の前二日と当日、翌日までの四日間、お店でも飲食店でもアルコールの販売は一切禁止なのだそうです。選挙は「義務」な国、お酒を飲んで正常な精神状態を失ったり、選挙に行き忘れたりする事を防止する為なのでしょうか。翌日まで禁止なのは、選挙結果でのヤケ飲みを防ぐ為?
売れないのに並べたまま、というのものんびりしてていい感じですが、どうせ四日たったらまた並べるんだし、という所でしょうかね。
そんな訳でピスコを買い損ねたのが心残りです。
アロエってあんなのもあるんですね。インカコーラはあんま見た目よくないですね。トウモロコシのジュースいいな~飲みたい。ジャガイモもトウモロコシもあっ梶浦さんチーズどうでしたか?ラテンいいですねーバーシアとか好きですよ。プリンってか、ためしてがってんのプリン作ってupして下さい。
狂犬病と水きおつけて下さいね~外国では。
てか最後まさか政治でしめるなんてさすが梶浦さん。でもいきさつがな~(涙)飲みましょう。(笑)