2015年3月2日(月) Kalafina武道館終了致しました。ありがとうございました!
Kalafina 武道館、LIVE THE BEST 2015 "Red" "Blue"2Daysが無事終了致しました。
……と、何事も無かったかのように書き始めてみるちょー久しぶりのブログ……。
この場所でライブ、コンサートを行うことが、音楽を生業とするユニットとして一つの大きな節目になる、という感覚は確かにありました。ただ個人的には、大変に思い入れしている場所である、という事は無かったのかもしれません。なので準備をしている段階も、当日会場に赴くときも、自分の気持ちとしては比較的冷静だったと思います。
ただ実際お客様を迎えた会場に赴き、本当にこれだけ沢山の方が、Kalafinaの音楽を生で聴きたい!と足を運んで下さるんだな、という事にまず深い感慨を覚えましたし、何よりステージに現れたKalafinaを迎えて下さるお客様の……間に流れる空気が、明らかに今までの場所とは違った。特別な緊張感と興奮……のようなもの、がぴりぴりと伝わって来ました。きっと今日、Kalafinaを長いこと聞いて見て来て下さって、「やっと来たね武道館……!」とご自分の事のように喜んで下さっている方が、この中に何人もいらっしゃるんだな……と。長く見守って下さり、Kalafinaいいよ!とお友達に、あるいはネットで宣伝して下さったり(^_^)!そしてそんな皆様に支えられてリリースを続ける事の出来たKalafinaの新たな音が、またどなたかの耳に届き、「ライブ行ってみようかな!」と今回初めて足を運んで下さった方、そんなお一人お一人に支えて頂いて、今日のこのステージはあるんだな。そうしみじみと感じられた事が、この二日で一番の、私にとっての感動でした。
赤い日と青い日、この場所でKalafinaに暖かい声援を送って下さった皆様のお陰で、「武道館」という場所はこれからは私にとってもとても特別な場所となりそうです。2Days、ご参加下さった全ての方に、心から、ありがとうございました。
ステージ上は、演出映像照明衣装、振り付けなども、「武道館仕様」の細かな試みが色々ございました。ご協力頂いたスタッフの皆様には本当に感謝です(^_^)。客席の皆様にも細かな、この場所ならではのアレコレを、お楽しみ頂けていたらいいなと思います。
Kalafina、バンドの皆様の演奏を含め、この二日間にお届けした音楽は……「Kalafina通常営業」だったと思います。
ただ、この公演を「通常営業」と(少し胸を張って)言い切る事が出来るまでには、いささか長い年月がかかりました。長い年月を経て辿り付いた分、ここから「営業」レベルが落ちることはもう無いでしょう。次のライブも、そして次のライブも、今日のような音楽を、むしろもっと進化した音楽を、お届け出来る事と思っております。
それには、ステージを支えて下さったスタッフの皆様を始め、Kalafinaの音楽にただ「仕事」と呼べる以上の熱意を持って参加して下さっているバンドの皆様(本当に感謝の念に堪えません)のご協力も欠かせないものでした。そして、Kalafinaの三人が今の歌、ハーモニー、まだまだ発展途上ではありますが現在のレベルのハーモニーを自分たちの力で作り上げるまで、どんなに努力したか……は、ただ、もうそろそろ、いいかな、と思っております(^_^:)。色々な所で語り尽くした感もございますし、本人達も自分たちの「努力」を売り物にしたいなんて露ほども思っていないと思いますし。まあ、自分たちの名前でステージに立っている以上、自分たちの音楽をよりよいものとする為に努力し続けるのはむしろ当たり前です。
ただ、一応「Kalafina」というユニットを立ち上げ、自分の作った曲をメンバーに歌って貰っている一人の作曲作詞家として、元々歌い手としての才能に溢れ、そしてなにより、その「当たり前」を7年間、ひたすらこつこつと続ける事が出来る歌い手さん三人に巡り会えた事は、本当にただ、奇蹟のように幸福であったな、とただ感謝しております。
と相変わらず(久しぶりのくせに)長いブログとはなりましたが、私自身もこの二日間、とても楽しませて頂きました。……と言いつつ、ライブの時間の半分は、「今後のKalafina」について色々考えておりました(笑)。まあプロデューサーなんてそんなものでございましょう。去年ベスト盤2枚をリリース、ベスト盤を引っさげての今回のライブ、などもさせて頂きましたが勿論Kalafinaは解散するつもりなど毛頭無く、今回のライブ初日にお届けした新曲、Fate / stay night 2nd.SessionのEDを飾らせて頂く「ring your bell」のリリースも控えておりますし、二日目にお届けした「far on the water」は四月から「歴史秘話ヒストリア」のエンディングに小さな華を添えさせて頂きます。秋からのツアーも決まっておりますし、今後も様々な音楽で、新たなステージで、皆様のお耳に、お目に、かかることが出来ればいいなと思っております。
Kalafinaの三人とは、「ここは通過地点。でも素敵な通過地点だから、後から振り返って『あの時!やったよね!』と思えるような赤と青の旗を、この場所にがっつり立てて通り過ぎたいよね!」と話しておりました。
Red Day、Blue Day、ご参加下さって、ライブというあの場所をご一緒に作って下さった皆様にも、数年後(出来ればまたKalafinaの音楽をお楽しみ頂きながら)時には振り返り「あそこに!私たちも一緒に立てたよね、赤と青の綺麗な旗!」
そう思って頂けるライブとなった事を祈っております。