2013 - FictionJunction - Page 3

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2013年8月16日(金) 8月

夏の暑さも少し投げやりな風情になってきて、
夕方ともなれば強制的におセンチ(死語?)な気分になる今日この頃。
妙に中学校時代の事を集中的に思い出したりも致します。

中学生の頃の自分に親近感を感じることはもうあまり出来ませんが、
基本的にいい子で過ごしていた気はするんだけど、
自分の好きなものには徹底的に入れあげて他のものは認めようとしない、
痛さ満載の、まあかなり偏狭な、視野の狭い、中学生だったなあと。
そしてちょっと攻撃的なものや痛々しいものに憧れて
そんな本や映画を選んで読んだり見たり、
まあ、自分はちょっと他の子とは違うのよと思っている、
結構よくいるタイプのありふれた中学生だったような気もします。
まあ言ってしまえば中学生にしても相当子供っぽい中学生だったなと(^_^:)。

友達はそんなに多くなかったけど大切な友達は何人かいて、
他からは「まああの子達はちょっと変わってるよね」
的に比較的優しく放っておいて貰えた、
いい中学生時代だったと思うんだ。

この時期になると特集される様々なTV番組などを見て、
必ず考える事があるんですよ。

もし私が中学生の日々を「あの時代」に送っていたら。
どんな家庭に生まれるかによっても違ったとは思うんだけど、
結構エキセントリックな「軍国少女」になっていたんじゃないかって。

いい子でいたかったから、学校で教えられる事をそのまま信じ、
臆病と思われたくなかったから、お国のために死ぬことを尊び、
正義とか神とかそんな言葉に酔い、友人より率先して攻撃的に叫ぶ自分に酔い、
「正義」に従わない「悪い人たち」を傷つける事を何とも思わないような、
下手をしたら「非国民」と叫び石を投げるような事だってしたかもしれない。
そんな中学生になっていたかもしれないなって。
解らないけどね。あくまで「もし」「かも」の話ですから。
でも、当時は多分自分の事をそんなに馬鹿とは思っていなかったと思うけど(^_^:)、
思っていない分手に負えないバカだったからねえ。

これだけ歳を食ってもあまり自分がおりこうになった気はしませんが、
それにしても、自分の痛々しい中学生時代を思い出すたびに、
本当に幸せだったなって思うんですよ。
ちょっと思い上がった子供っぽいバカだったかもしれないけれど、
それがただの「子供っぽいバカ」で済んだ幸福。
狭すぎた視野も、今となってはあの、
超鋭角的な時代があって良かったかもな、と思える幸福。
「ちょっと変わっているよね」って放置してくれる優しい人たちに恵まれて、
「あの時代」じゃない「この時代」に、中学生時代を送れたことは、私にとってなんて幸福だったんだろうって。

……だからこうしたい、はまた私個人の別の話だし、
だからどうしようよ!と言いたいわけでもないんだ。
だからこの記事はここまでなのです。

ただね、「あの時代」に限らない、
最近の色々なニュースを見ていても思う事だけれど。
おバカな子供がおバカな子供のままでいられて、
大人になって、あははバカだったなてへぺろ!
って思える。
そんな世界は私たちが思っている以上に貴重なものなのかもしれないよね。

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2013年8月12日(月) 初恋

twitterでこんな事を呟いていたんですが。

>Paul McCartneyは私の音楽的な意味での初恋だなあ。

>歌詞にハマって激読みしたのもBeatlesが初めだったし、
>歌詞のありようと言うか……
>そんな所もかなり影響受けているんだろうなと思います。

>他にハマったアーティストは多々あれ、Beatlesほど溺れた(笑)アーティストは
>他にいないなあ。歌詞約 200曲、2年かけて覚えたしw。そういう意味で私の中で
>別格なんですわ。当時まだ小学生だし、チャート追いかけるような知恵もない
>頃だったってのもある と思うけれど。

つぶやき足りなかったのでこちらでも書いてみる(笑)。

以前どこかで何かの際に言った気もするんですが、
「nowhere」という言葉にはBeatlesの歌詞で出会ったんですが、
この言葉に合った時に衝撃を受けたんだよね。

当時小学3〜4年生くらいだったのかなあ、まだ英語なんて欠片も習っていないころで、兄が買った「Beatles全訳詞集」という英語歌詞と対訳が載っている文庫本があって、それと辞書を使いながら何となく歌詞を追いかけ始めていたんですけれど、
Beatlesに「nowhere man」という名曲がありましてね。
まあそれがいい歌詞なんだけれど、それ以上に
「nowhere」という単語の存在が当時の私には衝撃だった。
どこにもない、という意味の単語があるなんて……。

それはこういう事でもあったと思う。
「nowhere man」→どこにもいない男
あれ、違う、何かがちょっと違う……。
辞書を調べれば同じ意味の筈なのに、何かが自分の中でしっくり来ない。
そうか、nowhere=どこにもない、ではないんだ、
nowhere≒どこにもない、なんだな。
「訳」というのはあくまで「解りやすい言葉に置き換えたもの」であって、
loveはloveであり愛ではない。愛は愛でありloveではない。
一つの言語の単語というのは、おそらくその民族の歴史をも含めて、
それだけ深い意味を持っているものなんだ。
言葉ってすごい。
当たり前の事なんだろうけれど、幼い私にとってそれは「発見」でした。
何だかもう無性に、感動した訳なんですよ。
英語は勿論、日本語の単語一言一言が、いっそう愛しく感じられるようになった。
そして、「nowhere」という意味あいの言葉が
一つの単語として存在する英語って一体……。

それから俄然Beatlesの歌詞に興味が滾りまして、
一曲一曲をカードに書き写して、通学のバスの中や休み時間や寝る前や、
何かにとりつかれたように片っ端から覚えた(笑)。そんな小学生時代でした。

英語は全く分からなかったけれど、当時ドイツにいたのでドイツ語は多少喋れたし、
アルファベットには慣れていたのはまだ幸いでした。あとは音源を聞きながら
「えっkindってこういう発音なのか!」(ドイツ語にも同じスペルの単語があるけれど意味も発音も全く違う)なんて驚いたりしながら。何だか懐かしい(笑)。

そう、私の歌詞にたびたび出てくる「nowhere」という言葉は、
完全にこの時の衝撃の影響を受けている訳です(^_^:)。

Beatlesに夢中になるまえにハマっていたオペラや歌曲を別として、
「ポップスの歌詞」なるものに始めて触れたのはBeatlesだったし、
その後2年ほどはこの人たちの歌詞ばかり追いかけていたので、
「歌詞ってこんなもの」的な意味での影響も随分受けていると思います。
ご存じの方も多いでしょうが、beatlesの歌詞ってかなり幅が広いんですよ。
主に初期の「彼女最高!」的なものから、中〜後期の幻想的なものとか。
そしてふいに、本当にシンプルな愛の歌に立ち返ったりもする。
色々な意味での「若さ」も存分に溢れている。
歌詞って何でもアリ、的な意味での影響は随分受けたと思う。
そして、行間に想像力の余地を残す事の意味合いも教えて貰った気がする。

Beatles、Wings時代のPaulのメロディーには、
今でも私のメロディーの理想だなあと思える曲が何曲もあります。
シンプルにして端的、つい口ずさみたくなるリアルポップス。
ある意味歌謡曲的ロック。明るいのに哀愁があり聞き飽きるという事が無い
無駄な作為や小技を感じさせない、メロディーofメロディー。
そしてソングライターならでは、
歌を聴かせるけれど押しつけない、メロディーを奏でる、
彼の歌は本当に、「上手い歌」とはこういうものだと思う。
……勿論、幼い頃に感じた「感動」が色々底上げしている部分もある。
でも構わないんです、音楽ってそういうもの(笑)。
問題は、いつ聞いてもいいな、素晴らしいな、と思える音楽が
胸沸き血がたぎり幸せになっちゃう音楽が
自分の中に存在してくれているという有り難さ。
出会えたタイミング、色々なものを含めて永遠に愛してる。
そんな忘れがたき初恋の話でした!

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2013年8月6日(火) 生まれた日

本日、8月6日、誕生日を迎えました。
メールフォーム、ツイッターなどでお誕生日メッセージを下さった皆様、
本当にありがとうございます。

本当に幾つになっても、自分が生まれてきた事を祝福して頂けるのは
ただただ嬉しいばかりです。
おめでとう、って、素敵な言葉ですよね。
言うのも言って頂くのも大好きです。(^^ゞエヘ

知人に言われて始めて気づいたんですが、
私のはちろく(6/8拍子)好きは生まれたその日に運命づけられていたんですね!
なーんだ、だったらはちろくばっかり作っても仕方ないよね〜。
だってサダメだもんね〜。
これからも沢山作ろう( v ̄▽ ̄) 。

色々バタバタしている日々ですが、
誕生日にこれから作る曲がまだまだたくさんある、というのが
何より一番嬉しいプレゼントかもしれないなあ、と思っています。
あの曲もこの曲も、お仕事ですから時間に制限のある中で
作って行くのは勿論なんですけれど、
なるべく一曲一曲とちゃんと向かい合って
真摯な気持ちでやって行きたいな。
そんな誕生日の抱負でした。毎年同じなんですけれどね!

暖かいお言葉を下さった皆様、
本当に心からの感謝を。
皆様にちゃんと音楽でお返しが出来る一年となりますように。

事務所に打ち合わせで行ったら、ケーキでお祝いして頂きました。
ヾ(〃^∇^)ノありがとうございます!

Cake

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2013年8月4日(日) Kalafina、Consolationツアー千秋楽

Kalafina、「Consolation」ツアー、本日千秋楽でした。
全15本、二ヶ月に渡るライブ。
ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました!
そして毎回素晴らしい演奏で支えてくれたバンドメンバーの皆さん。
音色明かり、衣装メイク構成進行、あらゆる場面を支えて下さったスタッフの皆さん。
本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。

私は東京での公演、博多公演しか見られなかった
ごめんなさいプロデューサーではあるのですが、
あまり多くの事を語る必要をもう感じていないのでございます。

もしね、Kalafinaに興味がおありで、
まだライブ見た事無いなあという方がいらしたら
もし宜しければ、次の機会、是非ご覧になってみて下さい。

あのステージはね、
わざわざ足をお運び頂く価値のあるものだと思うのです。
身内の贔屓目、の部分はお許し頂くとして。
勿論、まだ全てが完璧という訳ではない、改良の余地だって多々残っております。
でもそれを差し引いても、
歌、演奏、音照明美術衣装、全てをひっくるめて
一つの「音楽」をお届けするエンターテインメントのステージとして
Kalafinaライブ、純粋に、きっと楽しんで頂けると思うんです。
ちょっと自信を持って、プロデューサーとしてそう言えちゃいます。
そう思える域に、もう来ているな、
と思えた今回のツアーでした。

三人の歌い手さんの進化も、正直プロデューサーの私の目から見ても
ここ数年本当に驚くほどのものがございましたし、
そしてブレの無い素晴らしい演奏、スタッフさん達が協力して作り上げてくれる
ステージの全体感そのもの、色々な方にご協力頂いて、
ここまで何度も色々なステージを積み重ねて来る事が出来たから、
今だからこそ出来る、確固たるものを味わって頂けると思うのです。

でもきっと私がいくら褒めても、
あの三人の歌い手さん達は、以前ほど嬉しそうな顔はしないんですよ(笑)。
ちょっと複雑そうな顔をして「ありがとうございます」って言うの。
それは彼女たちが、もう他人に褒めて貰うだけでは満足できない、
自分の理想を追いかけ始めてしまったから。
それは決して届かない遠い道でもあり、
何かを追い求めるヒトとしてあるべき姿でもあるように思えます。
なので私からはもう殆ど言うことが無いのであります。

そんな役立たずの(?)プロデューサーがライブの場で出来る事はと言えば、
もう差し入れを持って行くことくらいですw。

Maca3

特注で作って頂いたKalafinaマカロン♪
Consolation仕様です。
4セット作って頂いてスタッフ皆様にも差し入れを。
本当に綺麗に作って頂いて、むっちゃ可愛かったですヾ(〃^∇^)ノ。

Kalafinaのみんな、本当にお疲れ様でした。
そしてバンドメンバーの皆様もスタッフの皆様も、
素敵なステージを、本当にありがとうございました!
そして、ライブを「ライブ」にしてくれるのは、
何と言っても客席にいらした貴方です。
本当にありがとうございました!お楽しみ頂けました事を祈っております!
そして宜しければ是非また、いらして下さいね。♪ゝ(▽`*ゝ)

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2013年7月21日(日) そんなドラマ

とあるスーパーにて
三つか四つくらいのお嬢さんが、
冷蔵棚の紙パックジュースをガン見なさっておられる。
やがて小さく
「さくらんぼ……」と呟くと、そっと手を伸ばしてジュースを取り、
側にいらした若いお母さんのカゴの中に黙って入れた。
お母さんは
「ダーメ!」とおっしゃってジュースを棚に戻す。
お嬢さん、再び暫しガン見の後、
やがてまだ黙ってジュースをカゴに入れ、
ひたむきすぎる瞳でお母さんをじーっと見上げる。
「ダメだったらダメ……だいたい野菜ジュース飲めないでしょ……」
しかし再びジュースを棚に戻しその場を立ち去るお母さん。
立ち去りがたくその場に佇み、
ジュースと見つめ合うお嬢さん。
やがて三たびジュースを手に取り、
歩いて行くお母さんの背後から近付き、
お母さんが脇を見ている隙にそっとカゴの中に配置。
気づいた様子の無いお母さん。
そのまま去って行く二人。

お嬢さんがカゴに滑り込ませたのはこのジュース。

Sakuranbo

「野菜ジュースが飲めない」らしいお嬢さん、
想像するに、「さくらんぼ」という文字しか読めない
もしくはイラストしか目に入っていなかったのじゃあるまいか。
果たして予想されるレジ前の攻防に勝利して、
彼女はさくらんぼミックスを手にする事が出来たのか。
そしていざ手に入れたそのさくらんぼが
実は野菜ジュースだったという衝撃の事実を
彼女は無事乗り越える事が出来るのか。
もしくはこの事件をきっかけに、野菜ジュース克服への道を
記念すべき今日という日に、
あの小さな少女は歩き出す事になるのだろうか。

今日の選挙の結果も勿論気になるけど
続きを知りように無い
このドラマの続きもかなり気になる私なのでした。

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2013年7月13日(土) 俯瞰風景 3D

空の境界、俯瞰風景3D・前夜祭、テアトル新宿で見てきました。
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うっなぜだか写真が横向きに……だが気にしない。

アニメの3Dってどんな風になるんだろうと思っていたんですが、
飛び出して来るというより奥行きがリアルに感じられて、「向こう側の世界」をスクリーンサイズの窓からのぞき込んでいるような感覚。窓の向こう側には、奥にも左右にも上下にも、この世界が普通に続いているんだろうな……とナチュラルに思えてしまう感じ。新鮮で実に面白かったです。正直2Dで見るのとここまで感覚が違うとは思っていませんでした。橙子さんの3Dのお部屋も素敵だったなあ。行ってみたい。
席の関係もあるかもしれませんね。私は最後列から拝見していましたから。

そして怖いシーンの怖さは三倍増しに……特に高い所が。(((( ;゚Д゚)))
高い所苦手なので、ビル上シーンはもう……2Dの時は平気だったのに〜。

五年数ヶ月ぶりに(もうそんなに経っていたのか……汗)劇場で見た「俯瞰風景」はやはり普通に一視聴者としてとても楽しめました。音楽も、ああこんな風に作ったな、と懐かしかった。深みのある凝りに凝った映像に素敵に酔いました。改めて、この作品に関わらせて頂けた事への幸せを感じながら。

そして、前夜祭にて告知がありましたが、
今秋公開になる、劇場版アニメーション「空の境界・未来福音」の歌を、Kalafinaが歌わせて頂いております。
「未来福音」の初期の映像を、頭の中でBGMのプランニングしながらじーっと見ていたら、ラストシーンの後にどすんと降ってきた曲です(笑)。

ラストシーンの台詞を聞いていたら、歌詞の一行目がぽっと出てきて、「ああこの言葉で歌は始めたいな」と思っていたら、頭の中でKeikoちゃんがいきなり歌い始めちゃって、これはやばいと慌てて五線紙を出して(^_^:)、流れる曲を追いかけてがーっと譜面を書いて行ったら出来ました。歌詞も半分はその時のままだなあ。Kalafina史上最速で出来たメロディーなのは間違いない。

なのでとてもシンプルな曲ですが、自分の中ではとてもしっくり行っております。
皆様にも、「未来福音」の歌としてお楽しみ頂けたら、と願うばかりです!

……と、何事も無かったかのように再開してみるブログ。
何年ぶりとかもう考えない。気にしたら負けよ。
本当はKaji Fesの後にも、ブログ書こうと色々文章認めてみたのですが、なんだか書きたい事が多すぎて逆にまとまらなかったのでございます。
これから、ブログもぼちぼち復活させてゆこうと思っております(^_^:)。
ではでは!

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