そんなドラマ | FictionJunction

BLOG


2013年7月21日(日) そんなドラマ

とあるスーパーにて
三つか四つくらいのお嬢さんが、
冷蔵棚の紙パックジュースをガン見なさっておられる。
やがて小さく
「さくらんぼ……」と呟くと、そっと手を伸ばしてジュースを取り、
側にいらした若いお母さんのカゴの中に黙って入れた。
お母さんは
「ダーメ!」とおっしゃってジュースを棚に戻す。
お嬢さん、再び暫しガン見の後、
やがてまだ黙ってジュースをカゴに入れ、
ひたむきすぎる瞳でお母さんをじーっと見上げる。
「ダメだったらダメ……だいたい野菜ジュース飲めないでしょ……」
しかし再びジュースを棚に戻しその場を立ち去るお母さん。
立ち去りがたくその場に佇み、
ジュースと見つめ合うお嬢さん。
やがて三たびジュースを手に取り、
歩いて行くお母さんの背後から近付き、
お母さんが脇を見ている隙にそっとカゴの中に配置。
気づいた様子の無いお母さん。
そのまま去って行く二人。

お嬢さんがカゴに滑り込ませたのはこのジュース。

Sakuranbo

「野菜ジュースが飲めない」らしいお嬢さん、
想像するに、「さくらんぼ」という文字しか読めない
もしくはイラストしか目に入っていなかったのじゃあるまいか。
果たして予想されるレジ前の攻防に勝利して、
彼女はさくらんぼミックスを手にする事が出来たのか。
そしていざ手に入れたそのさくらんぼが
実は野菜ジュースだったという衝撃の事実を
彼女は無事乗り越える事が出来るのか。
もしくはこの事件をきっかけに、野菜ジュース克服への道を
記念すべき今日という日に、
あの小さな少女は歩き出す事になるのだろうか。

今日の選挙の結果も勿論気になるけど
続きを知りように無い
このドラマの続きもかなり気になる私なのでした。


コメントを閉じる
  1. tk より:

    ほんとですな。
    だっこしてあげたいくらい、いじらしいですな。
    それでとりあえずそれ買ってあげたいです。僕は。

  2. めん より:

    さくらんぼミックスをその手に出来た野菜ジュース飲めない少女が、家に帰って嬉々として飲み始めた時に野菜ジュースと気づいたときの顔はどのようなものになるのでしょうか…
    その後のお母さんの一言も大体予想ができますね(笑)

  3. 未波マル より:

    1.会計開始まで気付かず、お母さんの敗北。さくらんぼミックスをゲット。
    2.お家で勝利の美酒(すなわち愉悦)的にさくらんぼミックスを味わうお嬢さん。先入観もあり美味しく飲み干す。
    3.お母さん「それ、野菜ジュースよ」。お嬢さん「野菜ジュースは実は美味しいんだ」。好き嫌いを一つ克服。
    そんなハッピーエンドを迎えていますように。
    すべての子どもたちに幸あれ(-人-)

  4. らすかる より:

    梶浦さん こんばんは~^^
    このお嬢ちゃんはきっと頑固なのですね。
    親に屈しないあたりが(笑)
    普通このくらいの子は駄々をこねて泣き叫ぶか、
    いじけてすすり泣きながら親について行くか、
    だと思うのですが、
    この子は自分の意思を、
    決して親に甘えることなく貫き通してます。
    さくらんぼにつられて、
    目的の為に手段は選ばない的な、
    周りが全く見えなくなるほどの集中力。
    この姿勢は大人になってすばらしい武器となるのではないでしょうか。
    とても趣きのあるヒューマンドラマですね(笑)
    そしてそれをずっと観察している梶浦さんのお姿を想像すると、
    ほのぼのしてていいな~と感じます^^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください